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2016-06-25 14:35:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は都の職能団体総会です。

 

昼から研究発表があり参加していたのですが、朝食を取らずに参加した私は、どうにも空腹に耐えられず・・・。

 

聴きたい発表の終了したところで会場を抜け出し、お肉を食べてきました。

 

お腹はいっぱいになり、幸せ度もマックスになったのですが、いかんせん、ニンニクの臭いが身体に染み付いており、これをまとわりつかせたまま総会に出て良いのかを悩んでいます。

 

あ、でも欠席するわけにもいかないし(ニンニクを理由に休むわけにはいかないですよね)。

 

できるだけ周囲に人のいない席に座って参加しようと考えています。

 

皆さんは今日、どんな1日を過ごされていますか?

 

 

 

さて、今回は、前回書いた『総合事業の展開をきっかけに、介護職の地位は上がるか?』という部分で、どうしたら介護を専門職として価値を生み出し、その評価を上げることができるかについて、考えたいと思います。

 

できるだけ簡単な言葉で書こうと思っていますが、マニアックな上、とてもストイック内容なため、興味のある方だけご覧くださいませ。

 

私自身もまだまだ実践できていない部分が多々ありますが、意識して取り組みたいと考えています。

 

 

 

結論から書いてしまうと、介護の価値を生み出すためには、職能団体の『倫理綱領』がポイントになると思います(価値の発信)。

 

そして、その価値を上げるためには、その仕事に就く私たち一人ひとりが、責任感と使命感(やりがい)を持って研鑽し、役割を自覚し、実践し、評価と検証を繰り返すことで、社会でその存在価値を高めていくことだと、思っています。

 

厳しい言葉になってしまうかもしれませんが、『大変な仕事』だから価値があるわけでも、高評価を受けるべきとも私は思いません。

 

あくまでも『自分たちに求められている役割をいかに的確に実践できるか?そしてその能力をいかに高められるか?』が、地位向上のポイントになるのだと私は考えているのです。

 

 

 

介護・福祉の業界は、職能団体を軽視する傾向にあるように私は感じていますが、唯一、職能団体だけが社会から承認され、その生業の『総意』として、社会に対して提言できる存在だと感じています。

 

※任意団体でも提言はできますが、責任という部分も含めて考えると、やはり最終的に社会から容認されているのは職能団体だけだと思うのです。

 

 

 

では、職能団体はどのように社会に対して価値の発信をしていけば良いのか?

 

それが『倫理綱領』だと思うのです。

 

つまり、倫理綱領というものは、社会に対し『私たちはこういう意識を持って、専門職として邁進します』という宣言になるわけです。

 

そして、いかにその実現・倫理観を高めることができるかが、今後の介護・福祉の『評価』に繋がっていくと考えています。

 

だからこそ、各職能団体の出す倫理綱領は、『あれば良い』というものではなく、自分たちが社会から何を求められているかを十分に理解し、その実現に向けてどう取り組んでいくかを記すことが大切なわけで。

 

さらに倫理綱領を噛み砕いて説明したもの(行動規範)が必要で、それが資格を持って働く現場の一人ひとりに『共通認識を持たせる』ことに繋がると思っています。

 

 

 

そもそも専門職というのは、昨日登場していただいた金山さんも書かれていましたが、『社会から任されて行っている職業』なのですよね。

 

そして、いくら社会から必要とされている職業として存在しても、その価値は社会の認識によって、評価が変わるものだと私は認識しています。

 

社会が『この職業は誰にでもできるものではなく、社会に取っても必要な資格だ』と思えば、その価値は高まりますし、逆であれば低くなるでしょう。

 

もともと介護職とは、従来家族が行うものだったことを、社会情勢の変化(家庭の形態やそれに伴う社会的入院の増加)で困難になってきたため創設されたものです。

 

つまり、スタートは『(素人の家族でもできる)誰でもできること』なのです。

 

それが今回、総合事業の創設によって、援助と介護の棲み分けがなされて、介護業務でも『身体介護と対人援助技術が、介護の専門性を必要とする部分である』となったわけです。

 

これって、普通ではあり得ないことだと思います。

 

なぜなら、普通は自分たちで自分たちの役割や価値向上を行っていくものなのに、社会からバックアップを受けているのですから。

 

だからこそ、この波に乗って、今こそ介護の現場は自分たちの役割を再度見つめ直し、共通認識を持って研鑽しながら取り組んでいくことが大切だと思うのです。

 

 

 

とはいえ、実践となると、本当に大変な取り組みだと思います。

 

ただ、今ここで働いている私たちの取り組み次第で、今後の介護の地位は、大きく変わります。

 

そういう意味で、辛いかもしれないし、自分たちの働いている期間は状況が変わらないかもしれないけど、真剣に取り組む必要がある私は思うのです。

 

 

 

看護協会は、自分たちの地位を向上するため、看護学校の養成期間を4年制にするよう活動しています。

 

自らハードルを上げて、次の世代にその地位を向上した形で残そうと頑張っています。

 

介護・福祉もできると思います。

 

以上のことから、今一度、自身の役割を見つめ直し、社会の求めている役割に耳を傾け、その実現に向けて取り組みたいと思います。

 

それが専門性の向上に繋がり、ひいては地位向上に繋がると思います。

 

皆の取り組みが、今後の介護・福祉業界を大きく変えることも可能だと思うのです。

 

 

 

なんて。

 

ニンニクの臭いを撒き散らせながら書いた意見でした。