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2016-02-28 19:28:00

訪問をありがとうございます。

 

昨夜は夜中の1時過ぎに就寝したのですが、目が覚めたら14時半でした(何時間寝たんだよ!って感じです)。

 

まぁ、さすがに家族からは白い目で見られしまい、何とも1日を無駄にしてしまった感もある1日でした。

 

皆さんは、今日どんな一日を過ごしましたか?

 

 

 

さて、今日は、ケアマネジャーの役割について考えてみたいと思います。

 

これを考えるきっかけとなったのは、『ケアマネジャーの役割』の認識というものが、人によって違うのではないか?と考えたからです。

 

 

 

こんなことを書くと反感を買うかもしれませんが、私はケアマネジャーはご利用者とお友達になる必要はないと思うし、面白い存在になる必要もないと考えています。

 

私の中でケアマネジャーの役割とは、『ご利用者の生活全般を捉え、その人の望む生活の実現に向けて情報を提供し、その人の決めた支援に必要な連絡調整を取る人』という認識です。

 

それ以上でもないし、それ以下でもありません。

 

ご利用者の生活全般を捉えると同時に、描いている姿を知るために信頼関係を築く必要はあると思いますし、チームの団結力を持つために様々なパフォーマンスが必要になることはあると思います。

 

しかし、それは手段であって、目的を忘れてはいけないのではないかなぁ~、と思うわけで。

 

 

 

どんなにご利用者・ご家族と親しくなったとしても、どんなに支援者と親しくなったとしても、ご利用者の目指している生活を把握し必要な情報を提供したり、ご利用者の想いや描く生活を支援者に伝えることができなければ、ケアマネジャーとしてはいかがなものか?と思うのです。

 

なぜなら、私たちは専門職だから。

 

 

 

その為に、限られた勤務時間の中で、どのような立ち位置で自分はいて、どのような関りをご利用者・支援者と持つことが、役割を果たすために必要かを考え、実践していくことが大切、と思うのです。

 

その為に、相談援助技術を高めたり、医療についての知識を持ったり、連携の仕方について等々、自己研鑽が必要となると考えるわけで。

 

ご利用者と親しくなれたからオッケー、ではありません。

 

支援者に無理難題をお願いしても聞いてくれるから大丈夫、でもありません。

 

ただの相談相手や給付管理ができる人なら、ケアマネジャーという資格は必要ないわけだし、国もそんなものに期待しているわけでもないと思うのです。

 

 

 

抽象的な文章なってしまいましたが、今一度、私たち自身が、ケアマネジャーという立ち位置・役割について考え、『自分はご利用者の描いている姿を理解しているか?』『そのために必要な情報を提供し、選択してもらっているか?』『その選択に基づいてチームを形成し、同じ方向を向いて支援できるよう調整しているか?』について、考えてみる必要があるのではないかと思いました。

 

なんて書くと、『じゃあ、お前はどんだけの支援をしているんだよ』と突っ込まれそうなので、私の普段行っている支援方法を書かせていただきます。

 

 

 

初回面接では、ご利用者・ご家族と信頼関係を結び、現状を把握すると同時に、その人の描いている『希望する生活』を明確にします。

 

よくある返答かもしれませんが、『今の生活を続けたい』と、何とも抽象的な意向を話されるご利用者は多いと思います。

 

その時に『ご利用者が思っている今の生活』がどのような生活なのかを掘り下げて確認することが、大切だと思うのです。

 

その為に、質問を丁寧に重ねます。

 

ご利用者が描く生活に具体性を持っていただき、その上で、現在はどの分を自分でできて、どの部分に支援を要するのかを把握すること、さらにそのことを、ご利用者自身が認識することが大切だと思うのです。

 

あ、インテーク力を高めるために、私自身は月に13件認定調査を受けています(これはお金をもらいながら勉強できるのでお勧めです)。

 

 

 

そして、描く姿と現実のずれを把握し、描く生活を実現するために必要な情報を提供します。

 

提供した情報をご利用者が選択するときに、それを活用することで、どのような効果を期待してるかを確認します。

 

また、私は課題・目標・サービス内容については2表に従ってご利用者に確認してしまいます。

 

『こうしたいという思いがあって、ゴールはここですね?そのためには半年後を見据えた時にここを目標にしようと考えたのですが、いかがですか?』という具合です。

 

そこで、私自身の認識とご利用者の認識の一致を確認します。

 

面接が一通り終了した後は、サービスの利用までの流れとかかる時間を説明します。

 

 

 

次に、ご利用者が選択した支援先に連絡を取り、繋ぎます。

 

その時は、『〇〇をしたいと希望しているご利用者がいます。この実現のために△△という支援を必要としているのですが、助けてもらえませんか?』と依頼をします。

 

ここで私が拘っているのは、『ご利用者の現状と描く生活を相手に伝え、そのためにどの部分を支援してほしいか?』を明確に簡潔に伝えることです。

 

これを伝えることで、支援者に自分の役割だけでなく、立ち位置も明確に理解してもらえると思うからです。

 

受けていただけることを確認したら、依頼書を送付します。

 

 

 

居宅サービス計画書の作成については、私は全く力を入れていません。

 

ご利用者宅で確認した内容をただ書面に興すだけなので。

 

 

 

ただ、担当者会議では、ご利用者の状態や描く生活については、支援者を前に語ります。

 

私、担当者会議は、よほど緊急性があったり一部の支援者しか呼べない事情がない時を除いて、主治医以外は、ほぼ支援者全員を召集させていただいております。

 

その為、業務に忙しい支援者の方々に集まっていただくのだから、少しでも意義を感じてもらえる会議にしたいと、いつも考えながら進行を工夫しています。

 

 

 

私の行う担当者会議では、初回であれば計画書の読み方を事前にご利用者に伝え、その上で会議に臨みます。

 

流れとしては、ご利用者の現状と描く姿を私から説明し、その実現に向けて、どの部分で支援を誰に行ってもらうのかを簡単に説明します(5分から10分くらい)

 

そして、それをもとに、自己紹介の後、計画書原案に対しての意見も含めて、支援者全員からコメントをもらいます。

 

最後に、ご利用者・ご家族からコメントをもらうと同時に、質問や不安なことがないかを確認して終了します。

 

時間はきっちり30分です。

 

もし、会議が迷走して時間オーバーになりそうな時は、5分くらい前には会議をいったん区切り、次のある方は退座してもらうように伝えています。

 

会議中、私は別に面白いことを話しませんが、支援者の方々はご利用者の状況を踏まえて役割をコメントしてくれるので、ご利用者には安心していただけます。

 

 

 

その後は、モニタリングとなりますが、モニタリングの行う項目について確認をしていきます。

 

モニタリングについては、五感を使って確認しています。

 

インターホンを鳴らしてからドアを開けるまでの時間、室内の様子や臭い、ご利用者の表情等々。

 

また、モニタリングで行う内容については、運営基準・解釈通知に沿って行います。

 

つまり、解釈通知の(7)⑫に書かれているとおり、『利用者の解決すべき変化に留意することが重要であり、居宅サービスの作成後、居宅サービス計画の実施状況の把握(利用者についての継続的なアセスメントを含む)~』に則って、計画の実施状況の把握(ご利用者の満足度含む)と新たな課題の有無、支援者サイドの評価を確認します。

 

といっても、改まってどうですか?と聞くのではなく、翌月の支援確認時に確認することが多いです。

 

また、ご利用者自身に近況状況を話していただくことで、新たな課題の有無は確認しています。

 

 

 

こんな感じで行っています。

 

もちろん、全てが完璧にできているわけではありませんが、だからこそ、日々の業務を振り返り、『今度はこうしよう』など、改善を図っています。

 

だらだらと書いてしまいましたが、何が言いたいかというと、『ケアマネジャーとして大切なことは、自分の役割を理解し、PDCA一つひとつの意味を理解して支援していくこと』だと思うのです。

 

これができて、初めてケアマネジメントができた、と言えると思うのですが、皆さんはどう感じますか?