ごあいさつ

人格解離の基礎知識

人格解離コンサルタント のHydeが考える「人格解離(解離性同一性障害・多重人格症)」についての定義です。以下の内容は多くの人格解離者を見てきたデータから作成したものです。

 

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【 人格解離とは? 】

医学的な正式名称は「解離性同一性障害」もしくは「多重人格症」と言い、本人にとって耐えられない状況を「これは自分に起こっていることではない」と感じたり、一時的に記憶や感情を切り離すことによって、心のダメージを回避しようとした結果、自分とは別の人格が誕生する症状を言います。

 

その切り離した感情や記憶が本人とは別の部分で成長し、別の人格となって現れることがあります。それを「別人格」や「交代人格」と言います。別人格は自分(主人格)とは別の成長をしたり、一定の年齢で成長が止まっていたりします。 交代人格の発言や行動は本人が制御できず、勝手にしゃべりだしたり行動する時があります。そのため、いつもの本人とは全く違うキャラクターに見える時があります。

 

 

 

【 簡単に言うと? 】

 「二重人格」や「多重人格」と表現するとわかりやすいと思います。「キャラクターが変わる」「スイッチが入る」「オンとオフの切り替えがすごい」などと感じられる人もいます。その人が普段の自分とは別人に見える瞬間があったり、考えられない発言や行動をしたりする場面が見られます。ちなみに「二重人格」や「多重人格」という言葉は病名ではありません二重人格者であっても病名としては「解離性同一性障害」もしくは「多重人格症」と言われます。

 

 

 

【 解離症状は元々はストレス回避能力 】

人間には誰にでも自分を守る「防御能力」や「ストレス回避能力」をもっています。人格解離はそれが心や精神にとても大きく作用した症状と考えられており、人生の中で自分が生きていく上で耐えられない恐怖やショッキングな出来事にあった時、一時的に自己を切り離し、その不幸体験から身を守ろうとします。これが人格が分かれてしまう原因と考えられることが多いです。

 

 

 

【 人格解離は理解されにくい 】

人格解離者は他の人が見ても「人格が分かれている」とはわかりません。中には自分の人格が解離していることに気がつかないまま生活をしている人もいます。その人が別人のように見えるような瞬間があったとしても、「演技をしている」ととらえられたり、「人格解離(解離性同一性障害)」という言葉があまり知られていないという理由から、多くの人格解離者は世間から理解されません。

 

 

人格解離者(解離性同一性障害者)がTVで取り上げられる時は犯罪者が多く、ホラー映画やアニメなどに出てくる二重人格者や多重人格者は、犯罪者や怖い人という描かれ方が多いので、誤解も生じやすいです。

 

  

 

【 人格解離者の多くは女性? 】 

人格解離者の5~9割は女性と言われています。男性の人格解離者が少ないと言うよりも、男性は医療機関よりも司法機関に関わることが多いため、医療現場では女性の方が多く見られるという意見もあります。

 

元々、女性の方が心が不安定で、心労や怒りを外に出すことがなかなかできません。だから解離も起こしやすいのかもしれません。また男性は女性よりも病院に行くことに抵抗がある人も多いのも、男性の解離が発覚されにくい理由でもあると考えています。

 

 

【 世界で最も有名な人格解離者 】 

1995年、ビリー・ミリガンというアメリカの犯罪者が人格解離(解離性同一性障害)ということが認められ無罪になったことで、一気に人格解離(解離性同一性障害)という言葉が広まりました。しかしこの事例で、「人格解離者=犯罪者」というイメージも強く印象づいてしまいました。

 

 

 

 

【 世界で最も有名な二重人格者 】

「ジキルとハイド」が世界的に一番有名な二重人格者でしょう。ジキルとハイドはフィクションのキャラクターですが、解離性同一性障害者がモデルなっているという説もあります。映画や小説、舞台演劇など、世界中で知られている物語のため、二重人格の代名詞として使われることが多いです。

 

 

 

【 人格解離者には大きく2種類のタイプがある 】

これはあくまでも持論ですが、多くの人格解離者を見ていると、解離者には大きく2つのタイプに分かれると考えています。

 

①多数の人格が存在し、自分の中で矛盾や疑問を感じながらも、それなりに社会生活が送れる軽症者。

 

②頻繁に記憶を失い、時に突拍子もない行動をしてしまうので、医師や周りの人のサポートがないと生活できない重症者。

 

②の重症者に関しては専門医にかかって頂きたいのですが、①の軽症者に関しては、自分の解離との向き合い方や付き合い方の工夫で、友好な人間関係が作れたり、つつがなく社会生活を送ることは可能と考えています。

 

 

 

 【 日本の解離の研究は遅れている 】 

ヨーロッパに比べ、日本の人格解離(解離性同一性障害)に関する研究は10年以上も遅れていると言われています。解離を診断できる専門医師も少なく、病院もとても少ないです。

 

 

 

【 これは人格解離ではない 】

飲酒による記憶喪失は解離ではありません。また「ハンドルを握ると人が変わる(車の運転をすると性格が変わる)」というような表現もございますが、こちらも人格解離ではありません。

 

 

 

【 治療の方法は? 】

「人格統合」と言う治療を行うのが一般的です。バラバラになった人格を統合して、1つの人格にするという方法で、多くの医師はこれを勧めてきます。しかし人格解離者の中には「人格統合」という治療に恐怖を感じる人もいます。解離は元々、その人の心を守る「防御能力」から生まれたものですから、人格統合によって心を防御する手段を奪われると考えるからです。

 

これは人格解離(解離性同一性障害)と診断されたことがある僕の個人的な意見ですが、人格統合をしなくても社会生活をすることは可能です。人格がバラバラになったしまったことを治療しようとするのではなく、「人格がバラバラになったままでも、つつがなく社会生活を送るためにはどうしたらいいか」ということに焦点を当てるのです。僕はそれを「人格共存 」と名付けており、軽症者や統合に恐怖する解離者にはそれを勧めています。

 

「人格解離について相談したい」という方は、人格解離の悩み相談 で、実際にお会いして、または電話メールビデオチャットで相談にのりますので是非ご利用下さい。

 

 

 

【 これをしてはいけない 】

人格解離者に対し「それは演技だろう」と強く否定したり、「ウソつき」などという言葉を浴びせかけると、余計に心を閉ざしていまします。また、本人の意思を無視して無理やり人格統合を進めようとすると、さらなる解離を起こしかねません。

 

人格解離者は何かの大きな悲しみやショックにより、今のような状態になってしまったということを考えて、まずは解離者の今の状況を肯定し「何が苦しい(悲しい)のか」「本当は何を求めているのか」という部分に触れてあげることによって、ゆっくりと心を開いてあげることが必要です。根本的な心の問題を無視し、現状を否定したり、無理やり統合しようとすると、事態はもっと悪化する可能性があります。

 

 

 

【 人格解離と勘違いされやすいもの 】

「離人症」…自分が自分でないような気がするという感覚が人格解離に似ています。人格解離と離人症を併発する人もいます。

 

「双極性人格障害」 …いわゆる「躁鬱(そううつ)病」と言われるもので、簡単に言うとハイテンションの時と鬱状態の差が激しい症状を言います。二面性を感じるので人格解離と間違いやすい症状です。

 

「解離性障害」 …時々、自分がやったことを覚えていなかったり、記憶に空白部分が起こる症状です。問題解決に柔軟性を失ったり、人間関係の形成がしにくくなったりします。記憶を失ったり、その間何をしていたか覚えていないという部分が人格解離と間違いやすい症状です。これを「解離性障害」と判断するか「解離性同一性障害」と診断するか、医師でも難しい判断となります。

 

「イマジナリーフレンド」…心の中の友達という意味です。イマジナリーフレンドをもっていることは病気ではなく、小さな子供であれば誰にでもみられる現象です。自分の中のイマジナリーフレンドに対し、現実にいる人間よりも強い存在感を感じている人もいるので、人格解離と間違いやすい症状です。

 

「タルパ」…呪術により自分だけが見える別の人間を生み出すものです。人格解離の人格は、呪術で生み出されるものではありません。

 

 

 

【 人格解離についてまとめた記事 】

僕の人格解離について金子翔さんまとめて下さったページがありますので、こちらも紹介させて頂きます。本物の二重人格ユーチューバーの動画が色々と衝撃的だった件 人格解離 DID」

正確にわかりやすく記事にまとめて下さっています。ご本人の許可を得て掲載させて頂きました。

 

※ 他にも僕らのことをまとめたブログ等を書いて下さっている方は、是非こちらのメールまでご連絡下さい。友好的で正確な記事は、ここのホームページからリンクを貼って紹介させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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( 最終更新日 2019年8月8日 )