体軸意識
骨盤を正しく使うための軸と意識
立位骨盤
骨盤の角度には遺伝的な個人差があります。
したがって理想の角度はあっても 正しい角度というのはありません。
わかりにくいと思いますが
下の図は 背骨を横から見た図で
上から頸(首)椎・胸椎・腰椎・仙骨 となります。
一番下の仙骨は骨盤の間に挟まれている骨で、そのまま骨盤の角度となります。
Aは前傾骨盤 Bは後傾骨盤 間のCが理想的な立位骨盤といえます
前方 ⇦ ⇨ 後方
重心の崩れ と 軸
しかし A・Bともに間違っているわけではなく
Cに近づくための軸意識を持つことで骨盤を正しく使うことが大切です。
下の図では 最左1が上図のAの前傾骨盤 最右4が上図Bの後傾骨盤ですが
この最左1と最右4の例では 軸意識ができており重心が安定しています。
しかし中心に寄った二例2・3は骨盤に意識が乗っておらず重心が崩れてしまっているのがわかりますか?
1 2 3 4
ポイントは
足のくるぶしと股関節・耳の位置関係です。
正しい軸意識とはこの三点が一直線に垂直になっている状態です。
1・4は三点が一直線に垂直ですが
2・3は股関節が前方にずれてしまっていますね。
2の状態では腹部に力が入らず腰部の筋肉が緊張しています。
3の状態では腹部に力が入らず臀部(お尻)の筋肉が緊張しています。
くるぶしー股関節ー耳 の直線ライン
くるぶし・股関節・耳のラインが直線になることを意識して
このラインが 崩れてしまうと
地面を蹴った際の力の伝わりが股関節で分散されてしまい
うまく伝わらないことから 重心の大切さがわかっていただけたらと思います。
下図は 走るうえで地面を蹴った瞬間の一番力が加わる時のフォームです。
体軸が整い 反発を受けやすい 体軸が崩れ 反発を受けにくい
軸の意識がしっかりして地面から反発力を受けられれば
左のように一直線の力線が 前に進む大きな推進力として働きます。
しかし右図のように 軸が作用する瞬間に折れ曲がってしまうと
地面から伝わる反発力が 股関節部で分散、吸収されてしまい
前への推進力としては、力が削がれてしまいます。