ランナーズ・ハイとは
ランナーズ・ハイという現象について多くの方がまとめていますが
なかなかそういった現象には浸ることができないという結論が多いです。
私が散見した範囲では 以下の資料が最も私の感覚に近いので紹介しておきます。
心理学の観点からこの現象を考察しているものですが
私が書くより ずっと分かりやすいです。
きっとこの方も走るのが好きなのでしょう!
第一に走りたい、という内発的なランニングの動機
第二にリズムと集中度
第三に骨盤を動かし、身体の軸を意識して脊髄から脳を刺激すること
第四に純粋に走ることを楽しむ
ざっとこんな感じかな。
内発的な走りたいと思える心情を保ち
楽しんで走ることの先にあるこの現象を少しでも感じれたら面白いですが、
それ以上にレースでも大切な練習でも、身体能力を発揮するうえで、
こういった心構えが大切であることを あわせて理解していただきたいと思います
いまは”OFF"を楽しむ子供たちが いつか”ON"を楽しめるようになれば多くの物事が違って見えてくるはずです。
では集中力が高まる”ON”とはどういった状態でしょうか?
その状態を 究極には 巷に言われる ”ランナーズハイ” の状態と定義します。
集中力が増して脳内で変化が起こり、走っていることに高揚感を覚え自分の肉体を追い込める状態です。
私の経験ではそういった状態のときは、レース中でも練習中でも周りの状況や経過をあまり覚えておらず高揚感と結果のみが伴います。
そこまでの状態になるのは滅多にないかもしれませんが 集中力が増し、テスト直前に追い込まれた勉強で不思議な高揚感を覚えることが
あるようにそれに近い状態を”ON"と考えれば、”ON"を引き起こすことは条件と知識さえ整えば十分可能であると思います。
楽しむのはOFFではなくON
この高揚感に近い状態でのレースやトレーニングが”ON"であり、そういった集中と高揚感の中での走りを味わうことを
第一の走る目的とできれば、トレーニング効率とレースに向かう集中度をしっかりコントロールできます。
”ON"に近い状態をなるべく感じられるようにコントロールすることを指導の目的と仮定し
走る楽しさを味わうために”ON"を体感して理解し、そのための”OFF"をリラックスして過ごせることが重要です。
したがって”ON"を効率よく引き起こすためにゆったりと話しながらジョギングしたりレクレーションしたりといった
”OFF”の練習時間もしっかり必要になることも理解できると思います。
いまは”OFF"を楽しむ子供たちが いつか”ON"を楽しめるようになれば多くの物事が違って見えてくるはずです。
小さなころ目立って速かった選手が年齢を重ねるごとに負けることを重ねてバーンアウトしていく事例を見て、
早熟であったり幼少からの過負荷であったりといったことに加え、
走ることがつらくなり今までレース中に起こっていた高揚感をなくし、
走る意味や楽しみがわからなくなってしまうこともあるのではないか、
と考えるとこういった考えや指導も重要であると考えています。
シリアスにトレーニングを重ねるランナーの方々においても、本来味わうべき”ON”になるための方法を考え、
日常から”心と体”が解放される充実したトレーニングを味わい、自ずと結果が伴いますように。
使命でなく強制でもなく、休むことに罪悪感を抱かず
楽しんで豊かになるはずのトレーニングが苦しさと競争にばかりに変わることが少なくなることを望みます。
別ページで”ランナーズハイ” と”集中力が高まるトレーニング法”について考えてみたいと思います