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議会質問&会派取組

2013-03-11 15:31:00

 


 ◎岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場解体工事について


◆阪口芳弘議員
 旧工場の解体、撤去は、旧工場が操業を停止して以来、地元の懸案でありました。


 よく地元町会の役員会、評議員会等で話合いをなされておりました。私もずっとこの問題に取り組んでまいりました。


 地元市民は、平成25年度から解体が始まることが決まり、行政側の英断を高く評価し、また同時に、安堵されている様子でありますが、土壌汚染問題など心配は尽きないようであります。


 いよいよ平成25年度、解体工事が始まるわけでありますが、既に行われた土壌のサンプリング採取、分析の結果を発表していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。


 また、解体工事はいつごろどのような形で行われるのか。その費用は幾らぐらいと予想されているのか。また、当然のことでありますが、公平で公正な入札をと考えますが、いかがでしょうか、お伺いいたします。


 同時に、土壌汚染問題、また既存の建築物にはアスベストが使用されているともお伺いしておりますが、その対策を改めてお伺いいたします。


 また、工事車両の交通安全対策、工事関係者の安全確保も含めどのようにされようとしておられるのか、お伺いいたします。


 大きなお金を使い解体するのですから、その跡地利用も考えなければなりません。複数の地元町会から墓地の利用をと要望されていますが、跡地利用検討会議の開催等を含めどのように進めようとされているのか、お考えをお伺いいたします。

 

◇藤原龍男市長
 阪口芳弘議員ずっと質問されています岸和田市貝塚市清掃施設組合旧清掃工場跡地の解体についてご答弁を申し上げます。


 おおむね、この解体の費用は7億円ぐらいを想定いたしております。この旧工場の解体工事の予算や時期の関係につきましては、3月28日に岸貝清掃施設組合議会の定例会が開催される予定です。


 その中で、今言いました今の想定では7億円を含めた、あと2箇年ですけれども、2箇年で7億円を想定した平成25年度予算案を上程し、ここでの議決を得て、工事の準備に向けた具体の設計作業や、今議員がおっしゃっているように、当然入札は公平公正にするということは間違いありませんが、入札方法による工事業者の選定作業などを進めていきたいと、このように考えています。


 次に、汚染物質の調査につきましては、現在専門の調査会社に委託をしており、その調査結果につきましては、今月末に提出される予定です。


 新年度に入ってからデータの分析を行い、さまざまな検討を進めた上で、周辺住民の皆さん方の安全対策も含め地元に説明を行っていく予定でございます。


 また、解体工事の進入路等の工事の詳細につきましては、ちょっと現時点ではまだわかりかねますので、今後十分詰めていきたいと、このように考えております。


 また、跡地利用の検討につきましては、解体工事期間中も本市、岸和田市、組合の3者による跡地利用検討委員会を引き続き行う予定でありまして、跡地利用の計画案を作成の上で、地元の皆さん方の理解と協力を得ながら作業を進めていきたいと、このように考えております。

 

◆阪口芳弘議員
 岸和田市貝塚市の清掃組合旧清掃工場の工事で、この前に複数の町会で解体撤去工事に伴う実施設計業務工程表というの、実は配られているんですよね。


 その中で、サンプリングを採取して、その分析をしているというの、8月にサンプリングを採取しているんです。


 この工程表によりますと、10月から11月にかけて分析期間というふうに、ここにもう既にうたわれているわけですよ。


 これを近隣の自治体で役員さんですねんけれども、配っていますよ。


 当然、分析結果2カ月もあったらできるわけで、これ3月までずれ込んでおるのはなぜなのか。なぜこのぐらい時間かかっているのか。


 私も、ちょっと不思議なような気がするんです。ですので、この件についてなぜそうなっておるのか、質問をさせていただきます。

 

◇都市整備部長
 旧清掃工場の解体についての再質問にご答弁させていただきます。
 議員ご指摘のとおり、8月にサンプリングを開始して、10月、11月分析ということでございますが、現在のところ、その分析結果も本市貝塚市のほうにはちょっと情報が入っておりませんので、何とも申し上げられないところもあるんです。


 けれども、おくれているというよりも、やはりかなりのダイオキシンとかございますので、分析には時間を要しておるのかというふうに認識しております。


 それから、追加でご答弁いたします。おっしゃるとおり、10月、11月に分析には入っておりますが、そのほかの業務仕様とか、そういったのを現在3月末をめどに作成中ということでございます。

 

◆阪口芳弘議員
 こういった資料を各自治会に回して、それが皆さんでコピーされて、たくさんの方の手に渡っているので、こういった分析結果と、こう出ているわけですから。


 もうちょっと行政が敏感になって、これ実際に説明に私も一緒にお伺いしましたけれども、地元は相当敏感になっているという意識を持っていただかないといけませんね。


 こういったものを配るときに、やはりきちんと見て、もちろん見ておられると思いますけれども、つじつまが合うようにしておかないと、私地元へ帰って、これまだできていませんねんと、なかなか言いにくい。


 この辺のこともやっぱりきちんとやってほしいなと思います。


 それと、サンプリングの採取が3月末にはわかるということで答弁いただいていますが、この公表についてはどうされるのか、これについてお伺いします。

 

◇都市整備部長
 先ほど申し上げましたように、地元には11月にサンプリングという形でスケジュール表が回っているということで、そこからの話がないではないかということのご指摘かと思います。


 3月の報告書作成時には、ちゃんと報告できるように岸貝清掃施設組合の議会を通じて、その後に貝塚市、岸和田市のほうに、各町会なりに報告できるように貝塚市からも働きかけをしていきたいと、このように考えております。

 

◆阪口芳弘議員
 最後の公開する、もう一遍、どの程度公開するかだけというか、ホームページとか載せて、あるいは広報で回覧するとか、その辺のレベルまで答えることできますか。

 

◇都市整備部長
 今の議員のご質問でございますが、今現在のところ岸和田市貝塚市清掃施設組合のほうでの発注でございますし、この場でどこまでというのは、ちょっと答弁は今の時点では差し控えさせていただきたいと、このように考えております。

 


◎資源ごみ持ち去り禁止条例について


◆阪口芳弘議員
 古新聞、古雑誌、段ボール等の集団回収によって集められた売却金は、市からの補助金もあり、自治会や地域子ども会等の貴重な資金源になっています。


 また、集団回収を通じ地域社会に貢献することの喜び、責任の自覚、資源の有効性等を学び、大変意義があると考えます。


 しかし、一部で回収する前に古紙等が持ち去られる事案があり、また大胆に回収するため、集めてくれているものと勘違いされている住民の方もおられました。


 子どもたちも納得いかない様子で、大人たちのしわざに憤慨している様子でありました。


 問題視しているのは、もともとアルミ缶や段ボールなどを持ち去り、生活の足しにする定職を持っていないであろう人たちを問題にしているのではありません。


 組織的かつ大規模な持ち去りが横行しているのではないかと思われることであります。


 そこで、集積所などから資源ごみなどの持ち去りを防ぐために何か手だてはないものかと調べておりましたら、資源ごみ持ち去り禁止条例が大小さまざまな市で制定され、活用され、大きな効果を上げていることを知りました。


 本市においてもこのような条例を制定してはと考えますが、いかがでしょうか。


 また、条例制定のみならず公用施設や町会館、掲示板等に、資源ごみ持ち去り禁止の看板設置や、パッカー車や公用車に禁止ステッカーを張るなどの啓蒙施策が必要であると考えますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。

 

◇藤原龍男市長
 資源ごみの持ち去り禁止につきましては、議員さんも子ども会で新聞の収集に一生懸命やっておられるんでそういう意見かなと思います。


 本市ではごみの減量化と資源の有効利用を図るとともに、ごみ問題に対する市民意識の向上を図るため、平成3年6月に策定した貝塚市有価物集団回収補助金交付要綱により、地域の住民の皆さん、団体が自主的に行う資源ごみの集団回収に対して補助金を今交付しているところであります。


 議員ご指摘の資源ごみの持ち去りについては、各実施団体において回収方法などが異なりますことから、現在のところは排出者、または実施団体において管理、対処をしていただくよう市からお願いをしているところであります。


 また、資源ごみ持ち去り禁止条例の制定につきましては、収集方法、これはステーション方式か戸別収集の違いにより制裁規定のない市や指導、命令までの市、また過料を科す制裁規定のある市など、今さまざまなケースがあります。


 本市では、その発生状況と照らし合わせながら、貝塚市廃棄物の減量推進及び適正処理に関する条例を検討の上、一部改正を念頭に今、鋭意検討を重ねているところであります。


 また、ご提案の啓発用の看板などの設置につきましては、持ち去りなどの現象が発生している市の所有をいたしておりますごみ集積場について設置を進めていきたいと、このように考えております。

 


◎2分の1成人式について


◆阪口芳弘議員
 2分の1成人式とは、言葉どおり20歳のちょうど半分に当たる小学校4年生を対象にした10歳になったことを記念する学校行事であります。


 子どもの成長をみんなで実感し、お祝いをしようという企画でもあります。


 子どもの心身の成長や発達において、10歳というのは一つの区切りであり、10歳までに習得したことがその後の成長や発達に大きく影響すると言われています。


 また、思春期を迎え、多感なときでもあり、自分の容姿などに必要以上に劣等感を持ったりする子どもたちもいるようであります。


 また、学力低下問題を受けて、2009年から学習指導要領が改訂され、授業時間がふえました。


 それ以上に学習内容が増加し、前倒しされる中、教育現場で注目されているのが10歳の壁という現象であります。


 この20年という長い時間として考えてみますと、授業時間が削減され、学習内容もやさしくなっているのにもかかわらず、勉強についていけない児童が9歳から10歳、すなわち小学校4年生前後に急増していると考えられます。


 勉強面からも、10歳は一つの区切りと考えられるわけであります。


 そのような小学校4年生を対象に2分の1成人式を行ってはと考えますが、いかがでしょうか。


 教育事業大手ベネッセコーポレーションによりますと、2分の1成人式に参加された9割の保護者が満足であると回答され、親子がお互いにふだん言えないような感謝の気持ちを伝え合うことで家族のきずなが強まった、自分の気持ちを自分の言葉で表現する、そうした大人でも難しいことをしっかりでき、子どもの成長を実感できるすばらしい機会であったなど、参加された保護者の感想としても、子どもの成長を実感できて感動したとの声がたくさん寄せられています。

 

 また、参加した子どもたちもクラブ活動の練習を頑張れるようになった、勉強もお手伝いも継続できるようになったと、自分の人生に対する責任に目覚めたような感想や、親子で話をする機会がふえたこと、悩みを打ち明けてくれるようになったといった参加後の親子関係の変化も伝わってきます。

 

 子どもたちは親にどう愛されてきたかを知ることで自信を持ち、自立に向かうきっかけにもなると考えます。

 

 10年後に大人の仲間入りをするすべての小学校4年制を対象にした2分の1成人式を開催してはと考えますが、いかがでしょうか。

 

 開催時期や規模、内容などについてここで言及することはいたしませんが、堺市内の学校によりますと、94校のうち34校で行われているそうであります。

 

 このような取組みが子どもたちの健全な育成のみならず、市政運営方針の自立した心を育てる教育ナンバーワンのまちにつながるものと考えますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。

 

◇教育長
 本市におきまして、平成24年度総合的な学習の時間を活用して、すべて小学校が11校あるわけですが、うち8校で2分の1成人式を4年生で取り組んでおります。


 本市では、10年近く前より実施している学校もございます。

 

 この2分の1成人式を実施している学校では、成人の半分の年齢である10歳を子どもたちの成長の一つの節目ととらえ、子どもたちが今まで生きてきた10年間を見詰めるとともに、自らの将来を考える場と位置づけております。

 

 また、この取組みと関連いたしまして、2年生では生活科の中で、みんな大きくなったよね、わたしものがたりの作成、6年生では卒業にあたり、自分史の作成が行われている学校もございます。

 

 これらの取組みは、子どもたちの自尊感情を高めるとともに、キャリア教育の視点からも有効であるというふうに認識しております。

 

 ただ、三つの取組みの組み合わせについては、教科の授業時数の増加との兼ね合いの中から検討していく必要があろうかと、このように考えております。

 

 今後も、その年齢に合わせた形で、自分の成長した過程を振り返るとともに、自分の将来をイメージし、本市の教育目標の一つである夢を持ち、その夢の実現に向けて今後どのように生きていくのかを考える、このような取組みを今後とも大切にしていきたいというふうに考えております。

 

◆阪口芳弘議員
 10年前から取り組まれておられるということに対して非常にうれしく思っておりますし、その先進性に対しまして敬意を表するところでございます。


 西教育長が校長先生の時代に、この2分の1成人式に取り組まれたというふうに聞いておりますけれども、そのときの子どもたちの様子とか保護者の反応、また、それから10年たったわけですから、その後の変化があればお伺いいたしたいと思います。

 

◇教育長
 実は、この実践を行ったのは学年の先生方ですので、余り細かなところまでは把握できておりませんが、東小学校を終わる最終の4年目の校長のときにたしか4年生で始めた記憶がございます。


 もう一度は、西小学校で、最終の2年目のときに4年生が取り組んだという記憶がございます。

 

 いすれの取組みも4年生で行ったわけですが、私の印象といたしましては、この4年生という時期は、非常に多感になっていく思春期の本当に精神が大きく変わっていく時期だなというのを痛感いたしました。

 

 とりわけ、非常に感心したのは、この取組みを機会にお父さん、お母さん、保護者の皆さんから、自分の名前に対して、親がどんな思いを込めて名前をつけたのかということを聞き取ったことや、自分の成長の過程で、命にかかわるような大きな病気をしたときの親の思いや姿、そういうことに非常に子どもが深く感銘を受けているなというのを感じました。

 

 それから、将来の夢につきましては、この時期の子どもの特徴としては、私は大きく二つ感じております。

 

 一つは、皆さんご存じのようにテレビ等であこがれのスターのような人たち、とりわけ男の子であれば野球の選手であるとか、女の子であれば歌手であったり俳優さんであったり、時には看護師さんであったりという、非常にあこがれ的なものに夢を託す子どもと、もう一つ特徴なのは、親の生き方に重ねて見ている子どもさんが非常に多いというのを感じております。

 

 例えば、お父さんが瓦ふき職人の子どもさんの作文も読んだんですが、ぜひお父さんみたいな仕事をしたいという思いをつづっておりました。

 

 そういう意味では、議員ご指摘のように、非常に効果的な教育活動であるというふうに認識しております。その後、今日どのようにされているかということについては、まだ現場へなかなか足を運べておりませんので、また実態把握をしていきたいと思っておりますが、先ほど申し上げましたように、学習内容が今度の指導要領で大きくふえまして、時間がほとんど足りないというのが今の学校の現状です。

 

 生活科でもやって、2分の1もやって、6年生の卒業式でもやってといいますと、同じような取組みを教科の時間に食い込んでやるという形になりますので、効果的に時間が使えますよう、それぞれの学校の地域特性等を生かしながら、この2分の1の趣旨を生かす取組みをそれぞれの学校でするように今後とも指導していきたいと、このように考えております。