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議会質問&会派取組

2012-06-11 09:00:00

≪通称:空き家・空き地等適正管理に関する条例の活用と今後の課題について≫


◆南野敬介議員
 お許しをいただきましたので、通告順に沿って質問させていただきます。


 まず、初めの1点目、貝塚市の環境整備と活性化をめざし、住みよいまちを作るための条例(通称:空き家・空き地等適正管理に関する条例)の活用と今後の課題について、まず1点目の制定後の反応についてお尋ねさせていただきます。


 今年の3月議会で私ども新政クラブがこの条例案を提案し、多くの議員各位のご賛同を得て成立しました同条例ですが、制定後、私どもの会派の新聞の全戸配布を行ったところ、数多くの市民の皆さんから励ましのお声をいただき、本当に感謝しておりますし、この条例に高い期待があることがわかりました。


 逆に批判されることもあったわけなんですけれども、会派メンバー4人いる中で1件そういった批判のご意見をちょうだいしましたが、それも、条例の趣旨、目的など丁寧に説明申し上げたところご理解いただき、応援していただけるということになったところであります。


 また、新聞紙上等でも数多く取り上げていただきまして、3月30日には読売新聞、4月8日には朝日新聞の1面、同28日にはニュース泉南、5月には自治体情報誌「ガバナンス5月号」に取組みが掲載されたところであります。


 そこで、お尋ねいたしますが、本条例制定後、私どもにはそういった励ましのご意見等々いただいておりますが、理事者側で賛否も含め、またそういった要望も含め、どのような反応が返ってきたのかということについてお尋ねいたします。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。空き家・空き地の問題につきましては、今年の4月18日にもテレビ番組のクローズアップ現代で取り上げられましたように、今日、全国的な課題と認識しております。
 本市の条例制定後、2箇月で空き家に対する事案件数は11件、空き地に対する事案件数は13件の事案がございました。


 また、今回、本市で条例制定されたことによります反応は非常に高く、北は北海道から南は北九州市や長崎市などから全国26件の問い合わせが来ております。
 以上です。

 

 

◆南野敬介議員
 ありがとうございます。全国で26件、非常に関心が高く、我々も取り組んでよかったなというふうに実は思っているところでございます。
 市民にとって、やはりこの空き地と空き家、非常に危険な状態であるというふうなところで、非常に不安を抱えているというふうな方がいらっしゃる。また、全国的にもそういった問題が各地で起こっているということがそういった問い合わせ等につながっているんではないかなというふうに思うわけです。


 そこで、問題解決に向けた今後の体制整備についてでございますが、まず、市民からの苦情の窓口がどこになるのか。
 我々も全国各地で政務調査でこの空き地条例等を勉強してまいりました。その苦情等を解決するにあたって、全国各地で先進的に取り組まれています。


 例えば埼玉県の所沢市なんかでいうたら、危機管理の担当者がコーディネーターとなって、それぞれ警察、消防、各自治体、職員間、各課連携してコーディネートしているというふうな先進事例もございます。
 その担当課、担当者で貝塚市もやっていくことになるのかどうかという点についてお伺いいたします。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。議員ご指摘の問題解決に向けた体制整備につきましては、関係課長会議を開催し、条例の窓口を環境政策課と定めております。事案内容によっては、所管する課を決め、対応していきたいと考えております。
 また、議員ご指摘のコーディネートを担当する者を置くことにつきましては、事案の件数にもよりますが、当面、環境政策課でコーディネート役を果たしてまいりたいと考えております。


 また、苦情内容が多岐にわたる場合は、一つの課で対応できないことから、関係課と連携を図りながら対応してまいりたいと考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 環境政策課が一応窓口やということで、ただいまご答弁いただいたわけなんですけれども、確かに窓口はそういうふうにしていただいて。全国的にこの空き地とか空き家、その件数というか、その事件といいますか、によって全部対応がばらばらになってくるんです。


 ときには消防署、ときには警察、ときには各町会にお願いせないかんというふうなこと、市の内部でいうたら、道路交通課やとか危機管理課等々多岐にわたるというふうになっていまして、非常にこのコーディネーターの役割がね。どっちに采配を振るかによってスピードも変わってくるでしょうし、そのコーディネーターによって、担当者によって抱きかかえてしまったらこれはにっちもさっちもいかないというふうな状況になるんです。


 ぜひ、そればっかりするんではないんですけれども、やっぱりそういった専任を、担当はあなたですよというふうにやることによってその人の自覚も生まれるであろうし、一つひとつの事件に解決する手だても専門的に考えられるというふうに思うんですけれども、その辺もう一度お答えいただけますか。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。確かに、議員ご指摘のとおり、この問題につきましては、さまざまな事案のケース・バイ・ケースの対応がございます。
 例えば、草等々であれば早急にできること、また、建物については法的手段に訴えなあかん場合もござますので、その辺いろいろございますが、今般条例制定に伴いまして、市といたしましては、環境政策課を窓口にその職員の中でまずはコーディネート役を担当し、関係課長会議を十分に招集するように、課長クラスに指示をしております。


 その中で当面はやっていき、またそれが議員ご指摘のように障害になるというようなことがございましたら、人員体制も含めて考えていきたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 ぜひ、積極的に、絵にかいたもちの条例にならないように、条例を生かして進めていただきたいなというふうに思っています。
 私どもも、決して絵にかいたもちになるようなことで取り組んだわけでもございませんし、そういった意味で理事者側のご協力もまたお願いしたいというふうに思っています。


 それで、問題解決というふうなことで、今回の条例は、空き家と空き地を一緒くたにした条例となっております。
 実は、空き地と空き家では取り組むべき課題も大きく異なっておりまして、条例は1本なんですけれども、内規になるんか、規則になるんか、ちょっとその辺はいろいろ研究していただいたらいいと思うんですけれども、それぞれの取組みについては、僕は、分けるべきやというふうに思っているんです。


 例えば、空き家なんかでいうたら、やはり所有権の問題やとか、財産権の問題でなかなか取り壊しというのがスムーズにいかない事例が出てくると思うんですけれども、空き地なんかでいいましたら、比較的スムーズに対応できるんではないかというふうに思うわけですけれども、その辺はいかがでしょうか。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。議員のご指摘のとおり、先ほどもご答弁いたしましたが、空き家と空き地ではその対応に大きな差があるということは十分認識しております。


 その辺を含めてマニュアル化する、またそういった形で内規等々の整備につきましても今後この条例をベースに検討してまいりたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 マニュアル化ということなんですけれども、例えば、我々が政務調査で行ってきました名張市でいいましたら、空き地でいいましたら、最初、空き地の雑草が生えてくるので除去する指導って年2回らしいんです。


 夏場の害虫が発生する前と冬場の枯れて火災予防、この年2回にやっているらしいんですけれども、それぞれ指導やとか、勧告までの時間、もう日数を決めて、例えば30日なら30日と決めて、それまでに改善せえへんかったら次勧告しますよと、それでもあかんかったら、今度10日以内にせえへんかったら措置命令出しますよと、代執行しますよという日を区切って空き地の場合、取り組まれている先進事例もございます。


 ある程度、それは、その状況によってその日にちが前後するというのはわかるんですけれども、一日も早く取り組める状態であるものであったら、幅はあったとしても基準という、その30日やったら30日、10日やったら10日というのを決めてかかれへんかったら、なかなか前に進まないのではないかというふうに思っているんです。


 その取り組むスピードといいますか、今現在でその日にちを区切って、空き地の場合、区切ってやるという考えはないのかどうかお聞かせください。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。議員ご指摘のとおり、確かに雑草等については早急に対応できる場面もございます。
 その中から日にちを切ってというご質問でございますけれども、この空き地の草につきましては、この条例以前から、環境保全条例の段階からなるべくその空き地の管理者には草を刈っていただくとかというふうな形で取り組んでおりますので、今後の検討課題にさせていただきたいと思います。

 

 

◆南野敬介議員
 いや、環境保全条例あることは重々承知しているし、それで解決していたらこんな条例、我々提案しなかったわけですから、何でこの条例を提案したかということをもう少し真摯に受けとめていただきたいなと思うんです。
 やはり、危険な状態、周辺、その空き地や空き家どっちも含めてですけれども、周辺の住民さんは非常に困っているというふうな状況を我々耳にしています。


 これを聞いてこの条例をつくり上げたというふうに思っていますので、条例はできたんやけれども、そういった目標なしにやるんやなしに、ある程度目標を理事者側も持っていただいて、この放置者も含めて、これがゴールですよというのを見せしめるというのも、僕、一つの方法ではないかなというふうにも思ったりするんで、そういった視点でもう一度ご回答お願いします。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。空き地の草等の関係につきましては、議員ご指摘のように周辺の方への迷惑、これについては市としても最優先に考えていく必要がございますので、先ほどご指摘のございましたマニュアル化、また、日数等々について検討は今後してまいりたいと思います。

 

 

◆南野敬介議員
 一日も早く検討していただいて、私、目標を決めていただくようにお願いしたいというふうに思っています。
 これもまた、続いて代執行を行うにあたって、基準をどのように考えているかというふうなことであります。


 これは、先日来の総務常任委員会でも我々提案した側からも言わせていただきました。
 行政代執行するにはかなりのハードルがあるということは重々承知しているわけなんですけれども、何の基準もつくらずにするということはなかなか難しいんではないかなというふうに思うわけであります。


 我々の議論ではポイント制でどうやと、また一方の議論で、第三者を入れて検討すべきやというふうな議論はございますけれども、この3月、条例を提案させていただいた以降、この代執行をするにあたってのその決め事といいますか、基準というのは何か考えているのかどうかお尋ねいたします。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。代執行に対する考え方といたしましては、行政代執行法や、先ほど議員もご指摘がありましたように、私有財産権等の課題がございます。


 その辺の課題を整理するとともに、現行体制で対処ができるかどうかも含めて、困難なところからは第三者委員会の設置や、また議員ご指摘のポイント制についても今後視野に入れて研究してまいりたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 研究していただけるということなんですけれども、やっぱりこれは待ったなしなんですね。
 空き地は時間がたったら勝手に崩れていくわけでもないし、草が勝手に枯れていくわけでもない。枯れたとしてもまた出てくるというふうなことなんで、住民にとっては、市民にとってはそんな悠長なことを言うてられないというのが、私自身の感想なんです。


 そういった意味で、代執行することが目的じゃないんですよ。したくないんです、本来はね。行政も多分代執行なんてしたくはないと思う。


 ただ、せざるを得ん状況というのは我々見ていてももうわかるんですから、それはもう淡々と決まりごとの中でやっていかないと、いつまでたっても解決せえへんというふうに思うんです。


 そこで、第三者委員というふうなことも検討されていると、それでポイント制も検討されているということなんですけれども、これも名張市でしたか、そのポイント制、もう具体的にルールを決めて、こういった場合は5点ですよと、こういった場合は2点ですと、こういった場合は1点ですというふうにルールを決めて、ポイントの高い順に代執行やっていくというルールを決めているんです。


 これ、ルールを決めたのは恐らくいろんな人の意見を聞きながらルールを決めていったというふうには思うんですけれども、そういった、それも一つ基準になろうかなというふうに思って。


 何度も言いますように、空き地・空き家をこのまま放置していくのは、僕らは我慢できないというふうな思いでこの条例をつくっているということもありますので、この代執行は目的ではありませんけれども、そういった状態になる可能性が高いというふうな認識のもとで、やはりルールづくりも一日も早くしなければならないと思うんですけれども、その辺いかがですか。

 

◎副市長
 ポイント制の導入ということがありますけれども、それも含めて第三者委員会、別組織で、一度できるだけ早い時期にそういう新しい組織でこれを取り組んで行ければと思っております。

 

 

◆南野敬介議員
 そうしたら、その第三者委員会ということなんですけれども、具体的に今考えられるその第三者とは、どういったことが考えられるかというのを。

 

◎副市長
 それは、弁護士です。

 

 

◆南野敬介議員
 弁護士等とも、そうやと思いますし、それぞれ取り組んだ経験者も第三者に入っていただいても結構です。その中でポイント制ということになったら、僕は、それはそれでいいと思うんですけれども、そういったことも含めて今後一日も早く、スピード感持ってこの問題には取り組んでもらえたらなというふうに思っています。


 それと、実は、この空き家を撤去するというふうなことになってきたときに、実は高齢の方で、するお金もないんやというふうな方等も実は何件か出てきています。


 それで、ちょっと調べましたところ、我々伺った松江市なんかでもそういった空き家を撤去するための補助を打ったりしています。それと、呉市なんかでもその空き家撤去に補助金を出しているというふうなことになっています。


 いろんな条件はあると思います。もう、だれ彼なしにそういった補助をやるということじゃないとは思うんですけれども、呉市なんかでしたら、恐らく10件ぐらいやろうというふうな予算組みをやっていたんですけれども、実にその補助金申請に60件も来たというふうなことが新聞にも報道されたようであります。


 そういった意味で、本市において、そういった撤去に対する補助、条件はいろいろつけたらいいと思うんですけれども、補助を考えられないか、そういった意味でクリアランスしていくと、補助を打ってクリアランスするというふうなことを考えられないかということについてお尋ねいたします。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。自然災害等による建物一部飛散や倒壊のおそれのある空き家につきましては、条例に基づき、基本的には所有者・管理者に対する改善や勧告を行ってまいりますけれども、議員ご指摘のように高齢等々、そういうさまざまなケースがございますので、改善指導や改善勧告を行いますが、撤去を促す方策、今おっしゃっているような方策につきましても、研究してまいりたいと考えています。
 ただ、補助という形が適切なのかどうかも含めて考えてまいりたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 補助が適切かどうかも含めて、あめとむちじゃないんですけれども、むちばっかりじゃなかなか動いてくれないというふうに思いますし、我々も提案したときにほんまはそういった補助もあわせて提案したほうがよかったのかなというふうなことも議論あったわけなんですけれども、とりあえず今回はこの撤廃の条例ということにしましたので、ぜひそういったことも研究を続けていっていただきたいなというふうに思うわけであります。


 それで、あと、この条例が制定されましたことを我々会派で、新政クラブの新聞を作成しまして、全戸配布して市民にお知らせいたしました。
 本市としても何らかの啓発が要るんではないかなと、こういう条例ができましたよという啓発が要るんではないかなと思うんですけれども、その辺をいかがお考えかお聞かせください。

 

◎都市整備部長
 議員お尋ねの市が広報をどうするんやということでございますけれども、先ほどもご答弁しましたとおり、第三者による検討委員会、また、市の対処する体制、マニュアル化、ポイント制、そういったものの検討手法を用いまして、今後適切な時期に広報とまた啓発に取り組んでまいりたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 いや、逆にそうしたら、それが全部決まるまで啓発はしないというふうに聞こえたんですけれども、そうではないですよね。僕は、一日も早くこんな条例がありますよというのをやるべきやと思うんで、その辺いかがですか。

 

◎都市整備部長
 お答えいたします。
 条例ができたということの広報についての啓発につきましては、早急に考えていきたいと、このように考えております。

 

 

◆南野敬介議員
 早急に、こういった条例ができて、放置したら最後は罰則も含めてありますよということを広く知らしめていただきたいなというふうに思います。


 あと、この条例ができて、ここでいろんな相談が、先ほど冒頭十何件、空き家11件ですか、空き地13件ということで、逆かもわからんけれども、あったというふうに聞いています。


 その中で、これ非常に残念なんですけれども、その相談された方から、もうだれとかそういうのじゃないんですけれども、この条例できたと聞いて相談しましたというふうに言うたときに、いや、そうやけれども職員から実際は難しいですよというふうに言われたらしいんです。


 僕ね、ここがね、そもそも問題ちがうかなというふうに思うんです。難しいですよ、あんなの解決するの。今までずっとできていたらこんな条例ができていなかったんです。もう、難しいのはわかっています。


 わかっているんやけれども、我々この条例を提案して、理事者たちもやろうということになっているんですから、やっぱりそこは難しいという言葉で、解決は難しいですよという答えじゃなしに、時間かかるかもわかりませんが、条例にのっとってやっていくというぐらい市民に言えへんかったら市民は「ほな、条例できてなんやねん」ということになりますので、そういった対応は、実際、僕、聞きましたので、これはぜひ担当課だけじゃなしに、いろんなところにかかわることになると思いますので、その市民への対応も含めて周知徹底をお願いしたいと思うんですけれども、その辺いかがですか。

 

◎副市長
 そういう職員がいてるということで、まことに申し訳ございません。
 今現在、こういう対象物の困難さという調査をしておりまして、私のほうへ全部集まる予定をしております。そして、それを見ながら、先ほども言っておりますように、何かしら組織をつくって、その対応をしていこうという、今そのスタートの時点でございます。 以上です。

 

 

≪住居表示の取り組みについて≫


◆南野敬介議員
 ぜひ、そのようにお願いしたいというふうに思っています。
 何分、初めて我々議員提案という形で、我が会派でいろいろ取り組ませていただきました。私どもも右も左もわからない中でいろいろ意見を聞きながらできた条例でございまして、思い入れもやはり私自身も強い条例になろうかと思います。
 何や言うても、市民が困っていると、この状態をどないかしたいというふうな思いから提案させていただきましたので、ぜひ理事者にもそういった意を酌んでいただいて、よろしくお願いしたいなというふうに思っています。


 続きまして、2点目の住居表示の取組みでございます。
 我が会派、住居表示、しつこいぐらいに質問させていただいています。実は、この3月議会でも私から新政クラブの代表質問ということで質問をさせていただきました。


 その後、回答の中でもありました3箇所の自治会で説明会をやるということでありまして、私の地元もその一つに入っておりまして、それに私も参加させてもらって、ちょっと首をかしげるようなところもありましたので、あえてこの6月議会で質問をさせていただきました。


 正直なところ、私どもの地元の町会役員さんの感想を言わせてもらいましたら、貝塚市の主体性が全く見えてこないと、何でも町会任せに感じたと、貝塚市はどうしても住居表示をしたいのかというふうな意見。
 あの調子やったらうちの町会最後でもええちがうんかというふうな役員会の意見というものもありました。


 実際、私も参加させていただきまして、そのように感じたわけでありまして、何でもかんでも町会にお願い、お任せというふうな、これは言い過ぎかもわからないですけれども、そういうふうな感じでとらわれるということでありました。


 理事者、行政側の主体が全く見えない、感じられない説明会であったということで、非常に残念な思いをしたわけであります。


 我々、住居表示の大切さというのは、もうこの間ずっと申し述べてきたとおり、安全・安心のまちやというふうな、まちのためには住居表示は必要やというふうなことであります。
 そういった意味で、この主体は住民なんか行政なんかどっちなんかというふうなことをまず質問させてもらいます。

 

◎都市政策部長
 ご答弁させていただきます。
 住居表示につきましては、その制度のご理解とご協力を得るため、現在、3町会と住居表示の実施に向け説明会を行うなど、協議を行っているところでございます。そのうち1町会につきましては、町割案を作成し、実施に向けて町会と調整しているところでございます。


 議員言われております地元説明会でございますけれども、私も同席をさせていただきましたけれども、住居表示の実施に際しては、難渋が予想されますのが、字界線の確定と町の名称等でございます。


 字界線の確定につきましては、隣接町会との連携を図りながら、その場で説明をさせていただきましたけれども、双方協議、そして市が主体となって協議してまいりたいというふうに考えております。


 一方、町の名称等につきましては、町会の意向を踏まえなければならないということで、町会で十分な議論をしていただきたく、というふうな形でご説明をさせていただきました。その旨、町会にお願いしたというふうなところでございます。
 以上です。

 

 

◆南野敬介議員
 いや、そういうふうに答えるやろうなと思っていたんですけれども、ただ、要は貝塚市として絶対せなあかんねんというふうな気持ちがというか、その言い方、説明の仕方も、「町会さんいらんかったらいいですよ」みたいな聞き方とか、これは町会から受けた話があったら何ぼでもしますよというふうな説明の仕方やったらね。


 ほな、町会が言わへんかったら、それでなくてもそんな四つも五つも町名があってややこしいのに。市が主体を持って、あの地域を南海貝塚駅の周辺も含めて、住居表示するんやというふうな意気込みがなかったらこんな話進みませんよ。隣の町との調整なんかもうできませんやんか。その辺どない思っていますか。

 

◎都市政策部長
 市が100%住居表示せなあかんのかというふうな形になると思うんですけれども、まず、基本的には、住居の密集地域を中心に広げていきたいというふうな形で考えてはおります。


 ただ、その中で、まずこの区域、そして町名、それにつきましては、私どもでこれでお願いをしたいというふうな理解ではなしに、ともにご理解をいただいて進めていきたいというふうに考えてございます。


 だから、まず、やれるところはどこやねんというふうな形になろうかと思うんですけれども、全体を大きくするのか、それともやれるところだけやるのかというような形の話もありましたんです。


 それにつけても、一緒に協議をしながらやっていきたいと。それにつけては、市としてご説明をさせていただいたというふうに思っております。


 ただ、うち、言えへんからせえへんねんというんじゃなしに、住居表示については、いろんな住所がわかりやすいというような形もありますことから、市としても予算をコンサル的なものでしかまだ取っておりませんけれども、やっていきたいと。それにつけては、市は積極的に関与していきたいというふうには考えてございます。以上です。

 

 

◆南野敬介議員
 ちょっと、事例だけ紹介しますわ。
 実は、この4月の春の交通安全運動に私ども地元で駐車禁止のキャンペーンをしたんですよ。
 路上駐車の問題とかもあって。実は、そこに警察官の協力もいただきたいということで町会を通じて警察署のほうに要望して、警察官を派遣するよということになったんです。


 ところが、その予定の時間になっても、その集合場所に警察官が来ないんですわ。
 それで、30分ほどおくれて来たということなんですけれども、実は、その方、今年4月に赴任してきたばっかりで地理がようわかっていなかったということなんです。


 それで、うちの地域と警察署といったら近いですわな。近いですし、その方、駅前から来られたんやけれども、来るのに迷って30分おくれたいうんですよ。警察官でっせ。いや、これ交通安全キャンペーンやからまあええねん。犯罪起こったときに電話で住所言うて、迷いましたって済めへんやんか。そんな事例ですねん。


 これ、たまたまそういった取組みやったからよかったけれども、これが火事や殺人や何やとなったときに、そんな言いわけできませんやんか。そういった意味では、僕は、その安全・安心という意味で住居表示というのは絶対せなあかんというふうに思うわけです。


 そのことを踏まえて、最後、もうこれで終わりますけれども、もう一度市の主体というか、どのように取り組むかいうのをもう一度答えてください。

 

◎藤原龍男市長
 絶対せないかん仕事かというたら、それはやっぱり福祉、教育、絶対せないかん仕事です。
 やっぱり、仕事にも優先順位があると思います。福祉や教育をほってこっちに回るわけにもいかんし、警察がそんなんおくれたことは、それは警察が悪いと思う。私は、市長として、市が何もかも今やる時代ではないと思います。


 そんなことをしていたら、皆さん方議会からは職員の定数減らせというている中で、とても回ることがないので。やはり、地元の人の協力をいただけるところ、南野議員もおっしゃった土地の整理が六つぐらいあって、それで時間かかって難しいと。


 それは、当然ながら市としても入りますけれども、やはりそれは地元の人の理解と協力を得たところに、私は、予算と人を投入すべきやと、このように考えます。

 

 

◆南野敬介議員
 いや、地元でもせえへんと言うているわけちがうねん。するんねん。するんよ。我々もするんですよ。だから、そこは一緒にするんやけれども、これは警察悪いのは警察が悪いんよ。


 悪いけれども、そんな状態にあること自身が悪いんちがうかと、僕は言うているんですわ。だから、僕は、市としてそういった安全を進めるとか、安心をやるために整理するのは市の主体性ちがうんかと言うているんですわ。

 

◎藤原龍男市長
 春の代表質問でもお答えしたみたいに、住居表示は必要やと、こう考えています。
 ただ、全く市が一方的に進んで行って、入ったわ、地域の理解が得られないとなったら、何のためにそこまでやったんかという話になると思うんです。それは、やっぱり予算も人も投入する上においては、やっぱり地元の人の理解が求められるというのが前提条件かなとは思います。

 

 

◆南野敬介議員
 わかりました。双方がそれぞれ協力し合ってやっていくということで、よろしくお願いしまして、私の質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。