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議会質問&会派取組

2015-09-03 10:39:00


◆真利一朗議員

 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従いまして質問させていただきます。

 まず1番目、文部科学省における地域スポーツ振興施策についてということでお伺いさせていただきます。

 堺市以南、岬町までの9市4町の議員で構成する77名いますが、南大阪振興促進議員連盟、こちらのほうで政府の予算編成の要望に7月30、31日と2日かけて行ってまいりました。貝塚市からは私、真利一朗と田畑議員、総勢19名で参加させていただきました。

 そのときの勉強会で、文部科学省における地域スポーツ振興施策について、同省のスポーツ・青少年スポーツ振興課森岡裕策課長からレクチャーを受けました。


 5月13日の参議院本会議で、国のスポーツ施策を総合的に推進するスポーツ庁の設置法が全会一致で可決成立し、文部科学省の外局として10月1日の発足を目指し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた選手強化や、スポーツを通じた国民健康増進、地域振興に取り組んでいくと説明を受けました。本市において今後進めていくせんごくの杜のピクニックセンター跡地計画の運動広場や公園の開設にも役立ってくるんじゃないかと期待するものです。


 レクチャー内容は、一つ、地域スポーツの推進に関する取組み、二つ、今後の地域スポーツの推進方策に関する提言、三つ目、スポーツによる健康増進、四つ目にスポーツによる地域活性化、そして五つ目に事前トレーニングキャンプ地について--これは2020年の東京オリンピックに対してのことでございました--と、興味ある内容で大変勉強になりました。中で、スポーツによる地域活性化推進事業に、国よりの補助で「スポーツを通じた健康長寿社会の創生」として、大阪府高石市の「健幸ポイントプロジェクト」、これの取組事例を紹介してくれました。


 このプロジェクトは、文部科学省が平成27年度地方スポーツ振興費補助金--スポーツによる地域活性化推進事業として、高石市の保健福祉部保健医療課の管轄で実施されることになっております。平成26年度をめどに策定したスマートウェルネスシティ、このプログラムに高石市が基本計画に基づきまして「歩きたくなる、歩いてしまう」まちづくり~楽しく、安全・安心に歩いて生活できる場の創出~をテーマに、健康づくりコミュニティーの場所、歩行者の専用空間の創出やウオーキングロードの整備を進めております。


 ほかにも近隣では阪南市がこの9月7日から25日までの申込受付で700名募集で実施、田尻町が検討中と伺っております。


 この健康ポイント制度は、国と千葉県浦安市、栃木県大田原市、岡山県岡山市、大阪府高石市、福島県伊達市、新潟県見附市、この6市の連携で行っているプロジェクトです。


 参加条件には、6市に住民登録がある40歳以上の住民、そして各市が提供するプログラムへ申し込んだ方、健康関連のアンケート調査へ協力できる方が対象者になっておりまして、ポイントをためる方法といたしましては、一つ目として「入会したよポイント」、これは有料プログラムに入会時につくポイントです。


 そして二つ目「がんばってますポイント」、歩数に応じてつくポイント、「行きましたポイント」、付与対象のプログラムに参加した方につくポイント、「変わりましたポイント」、BMIが減ったり筋肉がふえたらくれるポイント、「続けたよポイント」、6箇月連続で健康ポイントを確認できたらつく。


 六つ目といたしましては「健診受けたよポイント」、年1回の健診受診が確認できたらつくポイント、そして七つ目「健康になったよポイント」ということで、1年ごとの健診データが改善された場合につくポイントということで、このポイント1点当たり1円、これで年最大2万4,000ポイントですから2万4,000円のポイントがいただけるというシステムです。


 そして、そのポイントをたかいし共通商品券に交換できるシステム、ですから今まで貝塚市もしておりましたプレミアム商品券、そういった形の自分のところの市で使えるポイントとして商品券に交換できる。そしてあとはPontaポイント、これに交換できて、市内のローソンとか株式会社AOKI、ケンタッキーフライドチキンで利用できる。そして三つ目が社会貢献という形で、教育指定の寄附金、子どもたちの教育環境の充実に向けての寄附。


 そして緑化基金指定寄附、歩く道の木、花など環境整備へ寄附できるという使い方があります。


 「健幸ポイント付与対象プログラム」は、健康づくり教室、有料の市内スポーツクラブ、これで利用できること。そして健康ウオーキング、ふれあい元気クラブなど、市内の公園広場、公民館などを利用する運動などがあります。


 利用者は万歩計をつけて公園を歩いたりして、総合保健センターで歩数計と体組成計をリンクさせて体脂肪をはかり、ポイントを加算するという形です。


 そこで1点お聞きさせていただきます。


 このスマートウェルネスシティというプログラムですが、この件に関してご存じであったかお伺いします。

 

 


◎教育部長

 お答えいたします。


 不勉強で申しわけなかったんですが、議員からご指摘いただくまで承知はいたしておりませんでした。

 

 



◆真利一朗議員

 こちらのほうは筑波大学大学院教授の久野先生が開発したシステムなんですが、万歩計とそういった自分がしたという数字をコンピューター化して、システム化してそれを市のほうにというか開発するところに持っていくと、それを文部科学省が補助するというシステムです。


 参加しているところ、そして既にやっているところも、この阪南市のようにするところもございます。このような同じようなシステムということは利用できないかも--補助金のほうですね--とは思うのですが、今度のせんごくの杜、この開拓のときに市民が健康になるために興味を持っていただけるような施設、そしてこういった施策も考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。

 


◎教育部長

 お答えいたします。


 文部科学省はスポーツによる地域活性化事業という目的によりまして、とりわけ中高齢者などの、自分自身で健康づくりの必要性を感じていながらなかなか一歩を踏み出せない、行動に移せないような層をターゲットにしまして、健康ポイントがふえますよという動機づけを行いながら、スポーツによる健康づくりを目指していきたいという考えだろうと私どもも認識しております。


 この事業は、健康増進意識の醸成とか運動・スポーツへの興味、関心を喚起する取組みを進めながらイベント開催、あるいは施設等の基盤整備、あるいは健康ポイントの地域還元によって、スポーツなり健康づくりを地域活性化事業と組み合わせてやるというところに特色があるものだろうと考えています。


 中でも、「健幸ポイント制度」、ポイントの還元については、地域の商品券としての利用というのを想定しており、まさにこれは単にスポーツ振興ということではなく、総合的なまちづくり施策の中に位置づけながら事業化を図っていく性格のものだろうと考えております。


 近隣の高石市を初め、先進的に大学とのコラボレーションによって取組みを進められているところもございますので、今後情報収集を進めながら、本市において事業化の可能性があるのかどうか、今後研究を進めてまいりたいと考えています。

 

 



◆真利一朗議員

 ありがとうございます。


 高石市は歩くための道づくりというのにも取り組んでおりまして、今すごく広い場所に歩道、そしてあと自転車道もあわせて開発しているということもお聞きしております。ぜひ、トータル的な活性化になってくると思いますので、ご検討いただけたらと思います。


 そして、次に二つ目、市内の公園への健康遊具の設置について、これも先ほどの健康ポイントにも絡んでくるんですけれども、ご質問をさせていただきます。


 最近、公園で遊ぶ子どもたちの数がだんだん少なくなってきていると思っているんですが、まず公園に数年前から、十数年前になるのかな、安全性の問題からさまざまなルールができ上がってきていると思うんです。例えば「ボール遊び禁止」、「大声でおしゃべり禁止」、そして「スポーツ禁止」、「自転車・バイクの乗入禁止」、こういった禁止事例は多くは子どもたちに向けた施策になっていると思っております。


 また、事故防止のために遊具が撤去されたり、そして危険な腐食しかかっている遊具を取っているというところもあります。ブランコ、そして回転ジャングル、そしてシーソー、そういった物もだんだんと公園の中から姿を消してきていると思っております。ボール遊び、友達とはしゃぐのも禁止となると、やっぱり子どもたちが公園を利用しなくなるという悪循環になってきていると思います。


 その子どものかわりに、近ごろシニア世代の利用がふえてきていると仄聞しております。その様子は公園に設置されている遊具、これが明らかに変わってきていると思います。1998年から2013年にかけて大きく数を減らしたのはゆりかご型のブランコ、1万4,198基から1,864基、そして回転塔というやつですね、これが5,526基から2,902基と、これは国土交通省が3月31日に発表した2013年度になるんですが調査結果の分になっております。管轄する全国約14万6,000箇所の公園から報告が出た結果がこれなんですが、3年前と比較して遊具全体の数はほぼ変わってはいないんですが、健康遊具の数が28.1%とすごくふえてきていると言われております。


 ふえたのが健康遊具、5,690基から2万6,362基、そしてスプリング遊具--バランスをとるやつですね、これが2万6,831基から5万5,740基と発表されております。こういった健康遊具を利用して体操するシニア世代がだんだんとふえてきていると思います。


 大阪府の吹田市千里南公園、ここでもやっぱり高齢者が目立って、健康歩道「フムトラーク」、玉石を敷き詰めた約30メートルぐらいの歩道、これをはだしで歩いていくというものや、ステップサイクル、スイングウエスト、レッグプレス、サークルターン、プッシュアップなどのアウトドア用のフィットネスマシン、こういったものが高齢者向けの健康遊具として設置されております。


 神奈川県大和市つきみ野3号公園に高齢者が数十名、リズムボードやバランス円盤、あしこしベンチ、こういったものを利用しているということをよく聞いております。大和市役所のみどり公園課では、約100ある公園に健康遊具303基を4年で2億4,000万円弱の設置を計画しているということを仄聞しております。健康遊具でけがや病気の予防になり、介護費の削減になるからという考えかららしいです。


 そこでご質問します。貝塚市内の公園の数をまず教えていただけたらと思います。

 


◎都市整備部長

 お答えいたします。


 市内の公園の数につきましては、大阪府営二色の浜公園を含めまして173箇所あります。


 以上です。

 



 

◆真利一朗議員

 はい、ありがとうございます。府営二色の浜公園を入れて173箇所、その173公園の中で、遊具がない、もしくは危険で取り外されたという公園は何箇所かありますか。

 

◎都市整備部長

 当初より遊具のない公園は全部で31箇所です。また、公園施設の安全管理の強化が求められ、最近の3箇年では日常点検で腐食の認められた遊具3基を取り外しました。なお、その際それらにかわるものとして防食性や耐久性のある遊具を設置いたしております。

 



 

◆真利一朗議員

 ありがとうございます。


 その31箇所のところの公園、遊具がないということですが、うちの残りの部分で健康遊具が設置されているという公園は何箇所ありますか。私は東山の中央公園、ここにあるのは存じてますが、ほかにありますか。


 

◎都市整備部長

 お答えいたします。


 東山中央公園を含め、市内では4箇所の公園にあります。4箇所の内訳を言いますと4箇所の中に19基の健康遊具を設置しております。

 



 

◆真利一朗議員

 ありがとうございます。


 東山を入れてですけれども、4箇所というのはほかにどういったところになりますか。


 

◎都市整備部長

 お答えいたします。


 東山中央公園、東山ふれあい公園、二色3丁目第3公園、津田北第5公園の4箇所となっております。

 



 

◆真利一朗議員

 ありがとうございます。


 お聞きしましたらやっぱり比較的新しい住宅街にできた公園にそういった遊具がついているということでよろしいのでしょうか。


 

◎都市整備部長

 議員おっしゃるとおりでございます。

 



 

◆真利一朗議員

 ありがとうございます。


 そうですね、比較的新しい住宅地というのは年齢層的には若い世代が、というふうに思います。この健康遊具というのはやっぱり公園の利用が少なくなってきているということで、地域のお年寄りが気楽に行けて、そこで体操して遊具に乗って、自分の体を元気にするということも一つの狙いと思いますが、今後の課題という形になると思うのですが、残りのかなりの数、4箇所しかないわけですから、高齢者の多い町並みの公園というのも多々あるかと思いますが、そういうところに健康遊具の設置というのは考えられないでしょうか。


 

◎副市長

 平成25年に健康都市宣言をしたということも踏まえまして、今後高齢者の利用が多い公園につきましては、老朽化工事の際に地元要望なども踏まえつつ、健康遊具の設置に努めてまいりたいと考えております。

 



 

◆真利一朗議員

 ありがとうございます。

 先ほど提案しました高石市の「健幸ポイントプロジェクト」、こういったものも含めてですけれども、やはり地域のお年寄りがちょっとでも元気になれるような、そういった施策というのも考えていっていただきたいと思っております。

 元気なお年寄りには元気な貝塚、これを目指してこれからも皆さんのいいアイデアをいただいて、そして実行をよろしくお願いしたいと思いまして私の質問にかえさせていただきました。どうもありがとうございました。