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2022 / 03 / 23
07:08

小沢智恵子ー種の呼吸ー

小沢智恵子ー種の呼吸ー

小沢 智恵子 ー種の呼吸ー

柔軟で力強いその意思は
やさしく溢れ出して

4/2(土)〜4/24(日)
 毎週土曜・日曜と第二金曜(8日)のみ開廊
 12:00〜18:00

 「種(たね)」は何もしていないように見えますが、静かに呼吸をして生きています。呼吸する種を光で表現してみました。羊毛の肌を通して出てくる光はまさに「種の呼吸」です。

今回の展覧会は、羊毛オブジェによる燈(あかり)展です。美は「陰翳」にあると谷崎は言いました。築89年の日本家屋「オマドーン」には、その「陰翳」があります。庭に面したガラス窓から入り込む柔らかな自然光が実に味わい深いのも、内なる闇があるからです。今回、私の作品とオマドーンの「陰翳」が溶け合うような展示をしてみたいと思います。

 

ギャラリー オマドーン
376-0056 桐生市宮本町1-4-13

090-9958-0273

2022 / 02 / 10
11:44

春色バッグ新作

春色バッグ新作

まゆだまバッグ新作!

カラフルな春カラーに染めました。
羊毛コリデール100%のフェルトバッグ。
直径30cmの円形で持ちやすい手頃サイズです。

2022 / 01 / 15
20:03

桃始笑(ももはじめてさく)3人展

桃始笑(ももはじめてさく)3人展

桃始笑(ももはじめてさく)
小沢智恵子・KOYOMI・安間恵子3人展

2022年 3月8日(火)〜3月13日(日)
10:00〜18:00(最終日は16:00まで)

◎ 小沢智恵子:テキスタイルと絵画の 2つの世界を逍遥自在にご覧ください。
◎ KOYOMI:大人と子供の為の絵画と 物語性を秘めた着るアートを展開
◎ モチーフは動物や植物 アクセサリーの力が花開いています。

ノリタケの森ギャラリー 第1第2展示室
〒451-8501 愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36
TEL 052-562-8911

2021 / 11 / 14
20:17

羊からのおくりもの 11/30〜12/5

羊からのおくりもの 11/30〜12/5

Cadeau de mouton 
羊からのおくりもの
 小沢智恵子展

11/30(火)〜12/5(日) 11:00〜18:30(最終日17:00終了)

 シルクと羊毛 × 手作りフェルト × 手染め
 オリジナルコスチューム + ショール + バッグ

ギャラリー A/N
 東京都中央区日本橋浜町2-55-5-102
  Tel&Fax: 03-3664-8230
  E-mail: angaro@cure.ocn.ne.jp
  HP: https://galleryan.jimdo.com

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2021 / 11 / 07
20:34

「種の記憶〜羊へのオマージュ」・・・路地まちアートランブル

「種の記憶〜羊へのオマージュ」・・・路地まちアートランブル

路地まちアートランブル

10/30〜11/7、足利市のまちなかに点在する古民家や空き店舗など15カ所を会場に、31人のアーティストが参加してアート展が催されました。私は、このアート展「路地まちアートランブル」の代表もしています。今回は、「大島毛織」というかつての毛織物工場跡で展示を行いました。古い毛織物工場のがらんとした広い空間で、羊の毛を使った大きなインスタレーション作品を作りました。空間構成と同時に過去の歴史と記憶を持った場所にふさわしい作品ができたと思います。オフィシャルホームページ>

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種の記憶~羊へのオマージュ  小沢 智恵子 会場:大島毛織

 かつて毛織物工場であったというがらんとした空間、奥の窓枠から射して来る光を背景にその作品は浮かび上がる。コンクリートの床に置かれた透明シートが、まるで水面のように光を反射している。その真ん中に、羊1頭分の毛が刈り取られたままの形で横たわっている。四方には古代祭祀の憑代や結界を連想させる御柱(みはしら)のようなものが置かれている。羊毛の塊の真上には、羊毛で作られた巨大な種子が浮かんでいる。さらにそこを中心に、たくさんの紐を垂らし所々に穴の空いた膜状のフェルトが八方に広がって吊られて広がっていく。それは、たくさんの細胞壁の断片のようでもある。
 羊毛という素材の持つプリミティブで有機的な力によって生み出された形はまさに生命体を連想させる。羊毛が姿かたちを変えながら流れていくようなダイナミックな造形は、死と再生を繰り返しながら天地を循環する生命(いのち)を象徴しているのだ。羊という動物は古来神秘的な生き物として崇められてきた。この作品は、こうした生命の循環を象徴する羊へのオマージュでもある。
 ユダヤ教やキリスト教やイスラム教においても、自分達の命を長らえる豊饒な作物や家畜をもたらしてくれることに対する感謝と、今後もそのようなことが続くことに対する祈願を込めて、仔羊を神に供犠として捧げて来た。このような厳かな聖なる祭壇を想わせるインスタレーションの作品を通して小沢は、生命の循環や輪廻や再生という事柄や事象にスポットを当てようとすると共に、何よりも止めどなく繰り返されて来た生命の営みに対する憧憬と賛歌と、そのような生命を途絶へと至らせようとしている現代の人新世における危機と不安に対する贖罪と祈りを併せて、表現しようと試みているのであろう。

戸谷 崗(詩人)

 

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