骨粗しょう症とは

<骨粗しょう症とは>

骨粗しょう症とは、食事でのカルシウム摂取不足や運動不足、年をとることなどが原因となってカルシウム量が減少し、
骨の密度・骨質が低下して骨折しやすくなる病気です。

<骨粗しょう症になったら>

骨折しやすくなり、寝たきり・要介護の大きな原因となります。
身長が低くなったり背中が丸くなるのは骨粗しょう症の初期症状です。

<骨粗しょう症の治療は>

骨粗しょう症の治療は1週間・2週間で効果が現れるというものではありません。
数年単位で考えて、薬・運動・食事療法を続けて骨折しない強い骨を作りましょう。

定期的な骨密度測定などの検査や運動指導を受けましょう。

<骨を健康にする食事>

食事に気をつけることは、骨粗しょう症治療の第一歩です。

骨の成分は、主にたんぱく質とカルシウムです。

骨を健康にする栄養素を十分に摂取しながら、バランスのよい食事を心がけましょう。

*骨を健康にする栄養素*

たんぱく質 カルシウム ビタミンD ビタミンK
骨の半分はたんぱく質で出来ているので、骨を作る材料になります。

肉や魚、乳製品、大豆などに多く含まれます。

骨の材料となります。
乳製品や、骨ごと食べる魚、葉物などに多く含まれます。
多くのカルシウムを一度に摂取するより、毎日欠かさず摂取するように心がげましょう。
カルシウムの吸収を助けます。魚や干し椎茸に多く含まれます。

※日光にあたると体内でも合成されますので日光浴も効果的です
骨へのカルシウムの沈着に必要なたんぱく質の成熟を促します。




からだを動かそう

<骨は運動で強くなる>

カルシウムをしっかり骨にたくわえるには、骨に対する適度な負荷(運動)が必要です。
負荷をかけることで筋力増強と骨密度の増加がみこまれ、転倒や骨折を予防することにつながります。
若いうちから活動的な生活習慣を維持しましょう。

*おすすめの運動*

ウォーキング 開眼片脚立ち スクワット



①背筋を伸ばして、まっすぐ立ちます。
②床につかない程度に、片脚を上げます。
③片脚立ちのまま1分数えます。
④左右、両方やりましょう。

転倒しないように必ずつかまるものがある場所でやりましょう。左右1分間づつ、1日3回が目安です。
①肩幅より少し広めに足を広げて立ちます。
②背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと腰を落とします。
③ゆっくりと立ち上がり、①の姿勢に戻します。

5~6回繰り返します。1日3回が目安です。

日光浴も忘れずに

骨に大切なビタミンDは、食べものからとるばかりでなく自分のからだ(皮ふ)でつくることもできます。
私たちの皮下脂肪にはビタミンDのもとになる成分が含まれていて、日光にあたるとビタミンDに変化します。
日光浴は真冬でも1日15分程度、顔と手に日が当たれば十分です。

骨密度の測定装置について

低被ばくで精度の高い測定ができます。測定にかかる時間は10分程度です。


GEヘルスケア社製 エックス線骨密度測定装置(Chorale型)