整体学のヒント

人の体の根っこにあるもの・その2
人の体の根っこにあるもの・その2
2014-04-15 12:26:21

 

 病院へ行くと、様々な病名を付けられる。そして、行く科も異なる。

 

 腰痛でヘルニアという診断なら整形外科。胸が苦しいと訴えて狭心症という診断なら循環器科というようにだ。

 

 整形外科の医者は心臓のことは専門外だと言うだろう。そんなの今の医療形態では当たり前だ。

 

 しかしながら、整体という人の体の丸ごとをみている仕事をしていると、体をパーツに考えることのおかしさが見えてくる。どういう事かというと、例えば、「ここがおかしい、ここが痛い」と言って来ても、単に骨がずれているとか、心臓が肥大しているとか血管が萎縮しているとかの部分的な問題が原因ではなくて・・・、それは、現象であって根本的な出発点ではないということが分かってくる。それは、(私の)整体学が人の体の連動性というものに着眼しているからだ。

 

 その、連動性の出発点というものは何かと言えば、根源的にはホルモン系であることは事実である。

 

 4月の大阪講習会では、前回に続き、ホルモンというもので人の体をみることをした。

 女性の体が、捻れや左右差に弱いのは、体内に左右に羽を広げている卵巣があるためであり、男性の睾丸が物理的に動き位置が変わるのと同様、女性の卵巣だって動いて位置が変化するのである。

 

 そういった位置の修正を行うポイントは、体の表面に必ず出ている。

 

 腰椎4番という開閉の椎骨はまさしくホルモンであるが、腰椎4番を修正するには腰椎何番を使って修正しなければならないとか、では、その腰椎は脚のここを使って修正しなければならない、といった専門的な話が講習会の内容だが、それを簡単にまとめたものが「整体体操」なのである。つまり、整体体操(健体法)は、ホルモンを整えてゆく体操と言って間違いない。

 

 簡単に言えば、体の中で、ある物質を作って、要らなくなったものを排泄させるのがホルモンの働きである。

 

 ホルモンの状態が良い人は、排泄が良いのである。溜め込まない。これは精神的な問題にまで共通すると私は思う。溜め込んで病気になる。どんな病気でも共通して言えることではないだろうか。

 

 

 講習会の翌日、出席された名古屋の先生からメールが来た。

 

 「帰って夕食を取ったら、とたんにお腹の具合が・・・。ホルモンの操法は解毒操法ですね。」

 

  そのとおり!!

 

 付け加えてみると、肝臓系等の機能的な排泄には、「DVD腹部操法」でもやったが、主に体の右を使う。しかしながら、ホルモンに作用させ、その機能を高めて、結果的に排泄が起こさせるには、講習会でも再三述べたが、左を使うのである。

 

 実際に、婦人科系等や難病の人の体は、右は過緊張状態であり、左は落ちて力がなくなっていることが圧倒的だ。最近、私は心臓というのはホルモンだと思うようになった。肝臓は頭のエネルギーの状態である。そのアンバランスが人の体をとんでもない崖っぷちにまで追い込んでしまう。

 

 今までみた、関節リウマチの人、筋萎縮症の人、パーキンソン病、膠原病という難病指定の病名の人は、皆、左右のアンバランスが強烈だ。特に左腰が落ちて、左股関節に癒着が起きている。左股関節が癒着してゆくのはホルモンのアンバランスが決定的な要因だと私は思う。

 薬を入れても手術しても治らないパターンが多いのは、単独の場所が悪いのではないからだ。だからこそ整体体操が必要なのだが、多くの場合、単に伸ばせば流れが良くなる程度の認識である。まして、医者を盲信して薬の世界に入ったら、もう、その人の体はその病名の体になってしまう。

 

 骨がずれているとか、血液の成分が悪いとか、そういう近視眼的な世界では解決しない。しかし、整体の世界でも同じようなことを追い求める傾向はある。短絡的に、体を右側だけ悪いとか左だけ悪いという二つの分けたような思考ではダメで、そこはやはり、人の体を丹念に指で捉えられる感覚が絶対必要条件である。

 

 自分の指で分かるか、が整体の仕事の真骨頂なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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