お知らせ





2014-02-03 14:13:00



2013年12月26日~29日に、
「こめらの森・南会津」http://r.goope.jp/minamiaizu で
開催された
『冬休みキャンプ』。

初めてボランティアに参加してくれた
大学3年生の「はんちゃん」から感想が届きました。

「こめらの森」がどんなトコロなのか。

とても素直に新鮮な経験と驚きと気付きを
綴っていただきました。

実践を通して、一緒に学び合える関わりを
これからも大切にしていきます。

新しく参加する子ども達、そのご家族。
そしてボランティアを検討されているみなさんにも
読んでいただけると嬉しいです。

ご本人の承諾を得て、共有します。

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こめらの森キャンプに参加しての感想

■子供たちの作戦会議を見て感じたこと。

①自分がやりたいことをどんどん出しあっていく作業を行っていた。

②ある程度出し合ったら、時間や自分たちの体力を考慮して
できることとできないことを分けていく作業をしていた。

③最後にいくつかできそうなことが残ったところで多数決で決定していた。

★→作戦会議のなかで常に年上の子たちが年下の子たちが
意見を出しやすいように個人的に「何がやりたい?」と
声をかけてあげる配慮をしていた。

この配慮があったからこそ、
全員がやりたいことを出しあえる場が作られたのだと思った。

出し合った後も、いきなり多数決で決めるのではなくて、
自分たちに与えられた時間と体力と相談しながら何をやるか
話し合っていたことにとても驚くとともに、
とても教えられるやり方であった。

みんなで場をつくりあげることをしていた。

cf ゼミ生の有志で集まって団地で勉強させていただく活動しているプロジェクトがある。
そのプロジェクトは先生も全く口を出さないで、ゼミ生がどんなことをしたいか話し合って、
意見を出し合って場をつくっている。
私は、意見を出し合うときにどのように出せばいいのかすら全くわからなかった。
意見を出し合うときは、自分がやりたいことを自由になんでもいいからどんどん出すように、
と大学院生からアドバイスをいただいて初めて知った。

子供たちは、多数決で決める軸を持ちつつ、
自分たちの体力や時間と相談しながら一つのやり方だけにとらわれることなく決めていた。
私も子供たちから学ばせてもらった。

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■子どもたちがお互いに水平的な目で声を掛け合う姿から感じたこと。

ご飯をつくるときに女の子が一生懸命働きながら、
仕事が終わると遊んでしまう男の子に「男子しっかりして!」と声をかけていた。

★→上から指示を出して人を動かすやり方ではない。
最も働く人が働きながら同じ目線で声をかけること。

cf 大学のゼミ合宿で行われる「汗かき大賞」の選出過程。
最も働く女子があまり率先して働くことができない男子の中から、
その中でも働こうとしている男子を選出してあげる試み。

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■子どもたちのご飯を炊く姿から教えられたこと。

①ご飯を炊く前に釜に水を張った。
水量を計るときに自分の手でどの位置に水が来れば
ご飯をおいしく炊くことができるか教えてもらった。

②火を熾すにあたって、乾燥した杉の葉に火をつけること、
木の組み方を工夫して空気が通るようにすることなど、
実践の知恵をたくさん教えてもらった。

→①と②は、試行錯誤を繰り返しながら自分で体に染み込ませていかないと
身に付けることができない知恵であることを実感した。
体に染み込んでいる知恵ということから身体化された知恵であると思った。
そのような知恵を持っている子供たちがとても羨ましかった。
自分にはそのような知恵がまだまだないことを改めて思い知った。

ご飯を炊くことについて、
タクさんが峻さんにアドバイスをしていたのを聞いて感じたこと。
(たくさんアドバイスをされていたのですが、特に印象に残ったことを二つ挙げます。)

①ご飯と会話しながら炊くこと。(タクさんのこの表現とっても好きです!!)

②その日の天候や湿度によって全く同じように炊いても結果が異なること。

★→このアドバイスからも、子供たちに火の熾し方などを教わったのと同じように、
身体に染み込んだ知恵であることを感じた。
この知恵は誰かに教われば簡単に身に付くものではなくて、
自分で考えながら試行錯誤を繰り返さないと身に付かないものなんだ、と感じた。

僕はいつもご飯を炊飯器で炊いています。
炊き方がマニュアル化されていることから、とても簡単に炊くことができる。
しかし、そのマニュアルが使えない状況になったときには
自分は何もできなくなってしまうんだ、と実感した。
例えば、電気が使えなくなった時など。

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■瞼を切ったときのこと。

あの時は、出血していることにただただ慌てて、パニックになっていた。
あの時のタクさんの指示がなかったら…と考えるとゾッとする。
自分にとって想定していないことが起きた時に、
考えて動けないことを改めて実感した。

自然の中で生きていく知恵が本当に欠けていることをとても実感することになった。
本当に、本当に、タクさん、ありがとうございました。
タクさんのおかげで大事に至らずに済みました。

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■始めて経験した会津の冬のこと。

自然はたくさんの恵みをもたらしてくれるけど、
とても厳しいものであることを改めて実感した。

9月に行ったときには、青々とした山々が幾重にも重なっていたり、
黄金色の麦穂が畑一面に広がっていたりする景色ばかりに目が行っていた。

寒さ厳しい会津の姿を想像することができなかったし、
自分があの時想像しようともしていなかったことに気付いた。

しかし今回、厳しい寒さの時に来て、
会津にとって冬はたくさんの恵みをもたらしてくれる季節を迎えるための
準備期間なんだな~ととても強く思った。

これほど寒さ厳しい会津だからこそ、
あれだけきれいな景色が生まれるのか~と思った。

自然は美しいけれど、同時に恐ろしいものであることを体の芯に叩き込まれた。
山の神様にお祈りをすることがどれほど大切なのか知った。
きちんとお祈りしていなかったから怪我もしたんじゃないかと思う。
次に訪れるときには、もっときちんと心の底からお祈りすることを誓った。

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■子どもたちが自己紹介をする場で感じたこと

新しい人が来たら自己紹介をする、というのがとても面白いな~と思った。
最初に自己紹介をする人は、挙手をして始めることも、
積極性を伸ばすことにつながるんだな~と思った。

最初に手を挙げて自己紹介しているのは、ゆらだった。
その姿勢に僕はとても教えらることが多かった。
失敗を恐れず、勇気を持って、チャレンジングに自分から始めてみることを
小学2年生の子がやっていて、
日ごろの自分の姿を思い出さずにはいられなかった。

ゼミでも、自分の意見が適切でないような気がして発言しないことがしょっちゅうある。
きちんと声を発すべき時に発することができない自分が
とても嫌になる経験をいつもしていることを思い出した。

さらに、その場にいるみんなが一生懸命自己紹介に耳を傾けていることも、
本当にすごいな~と思った。
人の話をきちんと聞こうとすることは、
自分が話をするのと同じくらいくらい疲れることだと実感することが
インタビュー調査などを通して多々ある。
そのような意味で、自己紹介の場は、
自分から勇気を持ってチャレンジングに始めてみる場であると共に、
一生懸命みんなの話に耳を傾ける場でもあることを知った。

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■最後に…

今回キャンプに参加して、僕は自然からも、
子供たちからも、スタッフの皆様からも教えてもらうことがとてもたくさんありました。

一人の人間としてきちんと生きていくための「根っこ」が
何かをキャンプのいろんな場面で実感することがありました。

ゼミの先生は、
「よく生きてください」とか「これからの人生で背骨になるようなものを大学で学んでください」、
という表現をするのですが、

こめらの森で学んでいる「根っこ」も何か通じる部分があるのではないかと思いました。
本当に貴重なことを学ばせていただき、ありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。


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現地からの活動報告はこちらです。

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    ■ボランティアスタッフ大募集!
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    こめらの森について知りたい方など。

    現地の人手が足りていません。
    ぜひご参加、ご紹介お願いします。

  ▲冬の自然体験交流会 『オトナの森』
   2014/2/8(土)~11日(火・祝)▲

  詳細はこちら>>>  http://ugaku.com/info/585671

  のびのび春(3月21日~23日)、
  こめらの森(3月26日~30日)。

    それぞれにボランティアスタッフが【6名】が必要です。
  
    いずれも2泊3日以上で関われるオトナの方が対象です。
    高校生、大学生、社会人の
    ご家族、ご友人などご紹介いただけると嬉しいです。

    お問い合わせ・お申込はこちらのフォームから

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