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2018.06.11 (Mon)  09:00

見えない資産とは?

 ベストセラーになった『ライフ・シフト』の著者であるリンダ・グラットンは、100歳生きる人生に合わせて、働き方だけでなく、生き方を変えるべきだ、というメッセージを伝えています。

 この本の中で、平均寿命について「今20歳の人は100歳以上、40歳以上の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある」と書かれています。そうなると、心配なのは、当然お金のことです。自分はいったい、いくら稼げばいいのか、いつまで働けばいいのか?

 テクノロジーの進展も激しい時代、永続する企業は減るだろうし、そういう企業があったとしても、「機械との競争」などで、稼げるスキルは変わります。新しい時代に合わせた働き方について、著者はマルチステージ、マルチシナリオの人生を紹介しています。長い人生、稼がなければ生きていけない。そのために苦痛な労働にどこまで耐えるか、という発想では、100年時代は生きるのにつらくなることでしょう。

 必要なお金を稼ぎつつ、人生を楽しむ秘訣は何か。著者は、家族や友人関係、肉体的、精神的幸福、自分についての深い知識、多様な人的ネットワークなどの「見えない」資産、無形資産を蓄積していくことの必要性を説いています。新しい時代に適応するためには、自分が「変化」をする必要があり、変化を成功させる要素として「新しい人的ネットワークを築くこと」「新しい経験に対する開けた態度」を著者は挙げています。

 変化に向けて行動する時には、他の人の生き方にも興味を持ち、新しいことを試すときにつきものの曖昧な状況を嫌わない姿勢も重要です。こうした変化に積極的に向き合うことは、ハードルが高いなと思う人がいるかもしれません。しかし、それができれば、これまで単線でしかなかった人生から、複線的な人生を歩むことができるようになるかもしれません。