い草の素材や特徴

    一般的に「い草」といわれるものは、

い草科の宿根性多年草で地下茎が発達していて、

丈が1~1.5メートルぐらいになります。

形状は円筒型の茎、茎の内部は白い海綿状の組織でみたされていて、

表皮の硬膜組織のよい発達と内部の海綿状の弾力が畳表や花ござなどの原料として利用されます。

 

◎ い草には空気浄化などの機能を持っています。
 大気汚染で問題となる二酸化炭素の吸着率は、和室に使われる障子紙や襖紙、毛、木綿に比べると約5~9倍になることがわかっています。

また、断熱効果もあります。

 

◎い草の吸収が室内の湿度を快適にします。
い草はあ表面の皮質部と灯心部(スポンジ状)の二重構造になっています。
特に乾燥した草の表面は、細かい筋と未妙な凹凸状になっており、この部分が湿気を吸収したりすることで室内を快適に保っています。

 


◎イグサのスポンジ構造は様々な有害物質を吸着します。

例えばコップにタバコの煙を入れて、片方のコップにはイグサを入れてもう片方のコップにはイグサを入れずにしばらく置くと、イグサを入れたコップのタバコ臭は殆どなくなります。

 

◎保湿・断熱の効果があります。
 空気は、熱を伝えにくいという特徴があります。
い草の断面はスポンジのようになっており、その中に空気がたくさん含まれています。
まるで、羽毛布団みたいに適度な温度を保ちます。

 

◎室内の湿度を調節します。
 畳は湿気を吸ったり放出したりして、室内の湿度を調節してくれます。
い草畳表十藁床の6畳間では約3リットルの吸湿能力があると言われており、除湿器と違うのは乾燥してきたら水分を放出することです。

 

◎適度の弾力があり、転んでも安心です。
 畳は弾力性に優れ、発育期の子供のバランス感覚を養うのに効果的だと言われています。
又、適度な弾力性のお陰で、転んだ時も板張りより衝撃が少ないです。

 

◎音振動を吸収します。
 上の階の「ドン」という音にびっくりした経験のある方は多いと思います。
タイヤを使った実験では、床衝音が吸収されることがわかっています。

つまり、床に畳を敷くことで音が軽減されるのです。

 

◎香りによるリラックス効果があります。
 畳表の匂いは、い草が本来持っている「干し草の香り」に泥初めの時に使う「染土」がブレンドされたものです。
この香り、「快い」と「自然な」の中間に当たり、嗅覚的にも優しいと言われています。

畳の部屋にいると落ち着くという声を多く聞きます。

リラックス効果をもたらす成分はフィトンとバニリンというもので、森林浴の際にたくさん空気中に放出されるのがフィトンという物質です。

バニリンという言葉は馴染みがないかも知れませんが、バニラエッセンスはご存じでしょうか。

お菓子 を作るときなどに数滴入れるものです。このバニリンという成分がイグサのリラックス効果をもたら
 す一つの成分となっています。

 

◎畳の色相は他の素材とも相性抜群です。
 畳の色は琥珀色に変化します。これは、色相学ではYR系色と分類され、「暖かさ」をイメージさせる色です。
また彩度が低いため、上品で、他の素材と調和を取りやすい素材です。畳は和室だけでなくいろんな空間とマッチします。