♪ 近況&インフォメーション ♪
コーヒー店の軽食メニュー。
ランチセットはやってないんですか?
…と、はじめてご来店になったお客様に訊ねられることがあります。
コーヒーを楽しんでいただくためのお店として、空間を使っていただいておりますので、
それ以外のことに浮気するつもりはいまのところありませんし、出来ません(笑)。
と、言いますか不器用なのでコーヒーの焙煎とご提供にこころを尽くしていると、なかなか他の事まで手が回りません。
中途半端なことをいくつもやるよりも、本道だけこころをつくしたいといまは思っています。
それでも、コーヒーを飲んで、食事も当店で… というお客様には軽食メニューを週変わりでいくつかお出ししています。
① ブロッコリーとハーブソーセージのパスタ & PANEMさんのイタリアパンのブルスケッタ
② ボロネーゼ & PANEMさんのイタリアパンのブルスケッタ
…というような感じのメニューです。
当店ではパスタメニューに使っているのはフェデリーニを使っています。
スパゲッティーニよりちょっと細いパスタです。冷製にも使ってしまいます。
ファルファッレやフジッリの食感が好きで使うこともあるのですが、
あまり粉の味や食感を楽しむ方は少ないようで、お店ではやっぱりロングパスタばかりになってしまいます。
個人的にはショートパスタが好きなんですが、お店の軽食メニューにはロングパスタが多くなります。
チーズもゴルゴンゾーラが好きなのですが、お店のメニューではやっぱり難しいのかなと諦め気味です。
…と、言いますか、
やっぱり高品質コーヒー専門店としてはフードメニューをこれ以上やるのはどうなのか?と県外など遠くのほうから言われたりするようで、やっぱり本末転倒はできないな、と思い知る時期もありました…。
そんなわけで現在は控えめに、お昼はやっています。
コーヒーとともにゆっくり時間を過ごしたいとお考えのかたは是非ご利用下さい。
そうは言っても、「ゆっくりコーヒーを飲みたいからお店に行って、そして食事メニューもあるからついでに…」
なんて、なかなかこころにゆとりがないと出来ないとわかっております。
そういうお客様を想定させていただいてお店をやっているということは、本当に、稀有なことだとおもっております。
本当につくづくありがたいことだとわかっております。
コーヒー店長としましては、こころの奥底では皆様に感謝の気持ちであふれていても、
なにぶん恥ずかしがりやでなかなかそんな気持ちをじかにお伝えできないと、今回この場を借りて書かせていただきました次第です。
いつも本当にありがとうございますっっ!!(力いっぱいです)
心のこもったハートフルコーヒーと、コーヒー店長の気まぐれな軽食と、コーヒーに合わせたスイーツメニューでお待ちしております。(「コーヒー」だらけの文になってしまいました。)
ご自宅でも美味しい『水出しアイスコーヒー』を!
関東地方も梅雨に入ってしまいました。10日以上も早い梅雨入りです。
雨でじとじと… 出かけるのも億劫になりがちです。
そんな蒸し暑い日は、ご家庭で簡単に作っておける、
『太陽と月の珈琲 水出しアイスコーヒー深煎りタイプ』をどうぞ。。。
水0.5リットルに1袋いれ、冷蔵庫で8時間くらい冷やしていただければ完成です。
大切なあの人に贈る夏のギフトにもどうぞ。
暑がりなお父さんへの『父の日』のプレゼントにも、
お友達への手軽なお土産にもどうぞ!
実際の包装はシルバーのアルミに3袋入っています。
明日より発売します。
是非是非、お試しください!
ギフトとギブ。
先日、水戸のフェリチタさんを訪ねる前に、牛久の駅前に寄っていました。
当店でもラテ指導いただいたバリスタ榎本あきさんをはじめとする、バリスタのかたがた、その他おおぜいのみなさんが、港区芝浦のcafe+伝差衛門さんのもとで東日本大震災のチャリティを震災後一ヶ月もたたないうちに行っておりました。
そのとき、茨城から参加されていたのが牛久駅前で移動カフェでよく出店している「サンシャインステイトエスプレッソ」さんです。グルメエスプレッソ移動カフェ・サンシャインステイトエスプレッソさんというのが正式名称です。
コーヒーファクトリーさんのカケンジ農園のブラジルも販売していました。(もちろん、エスプレッソ抽出の豆も古橋さんのものです)
カプチーノでチューリップ、ラテにクマさんを描いていただきまして、美味しくいただきました。
(写真は撮れませんでした。今度伺ったときにアップします)
次回は時間があるときにオーナーさんと話ができるようゆっくり訪ねたいと思います。
その後、前回の記事のように水戸のフェリチタさんを訪ねたのですが、二軒のお店にふれて本当によい刺激をいただけました。
二つのお店からギブいただきました。
このところ、自分の珈琲豆のすっきり感が100%ではないことが気になっていて、
本来はあまりクリーニングしない煙突ダクトの立ち上がった部分から上を清掃。
上の方はあまりチャフがたまらない筈でしたが、何故か結構上までついていたようです。かなりの量のチャフが出てきました。
煙突と排気換気扇の2種類の排気を温度・湿度・風の強さで使い分けて焙煎していたので、普通の煙突ダクトよりは使用頻度が低いはずでしたが、やはり焙煎回数が増えすぎているのかもしれません。
それからさらに排気ファンのモーターを取り出してプロペラを外します。
前回時間がなくてプロペラのチャフをざっとしか取らなかったためか、ついているチャフが色が変わって焦げているところが…
スクレーパーとドライバーで鋳物のプロペラをこそげ落として再び設置。この、プロペラのチャフを削り取るだけで1時間以上かかります。
しかし、暖気をはじめたところ(実際に火力をいれて)、焙煎機の振動が気になり、中止。
再び、冷めるのを待ってファンを焙煎機から外し、プロペラを外します。
取ったチャフが完璧にクリーニングされていないと、バランスが悪くなり振動や音が大きくなります。
チャフ取りのやり直しです。
30分後大汗をかいて終了。またまたファンを焙煎機に戻して、暖気作業をはじめます。
だいたい、実際の焙煎まで1時間暖気して釜を暖めます。
しかし、なかなか釜があたたまりません。
排気ファンのプロペラについていたチャフがとれて軽くなり、さらにダクト内にこびりついていたチャフがなくなったことで排気能力が戻ったようです。これで、100%のときの味にコントロールできます。
焙煎機周りのダクトの掃除は頻繁にできるのですが、外部の煙突と排気ファンのプロペラとその周辺はフルに掃除をすると3時間近くかかるため、なかなか通常の営業中にはできません。
ついつい2ヶ月くらい、煙突とファンまわりをやらないでいたら…
しかし、本当に掃除をすると味が変わります。
味が気になってくるということは、「早くオレを掃除しろ!」という焙煎機の合図なのかもしれません。それと、焙煎しているときの振動も、微妙に違います。
コーヒー屋はついつい豆の抽出した液体のティスティングにばかり神経をつかいますが、焙煎機への愛情が薄いと(薄れてくると)、コーヒーの味が変わってしまいます。
時間や温度やタイミングなどの物理的な数値ばかりが重要なわけではありません。
焙煎機への愛情やおいしい生豆を生かそうという愛情もそろって、おいしい焙煎豆が焼きあがるわけです。
それもこれも、どれだけまわりの囲まれているものに愛情を持っているか、です。
そういうわけで、当店のコーヒーは、産地で愛情をもって育てられた生豆を、自信を持って商社のみなさんが届けてくれて、焙煎機や生豆に愛情を持って焙煎し、飲んでいただくお客さまに思いを込めて抽出した、ハートフルコーヒーです。
どこかの愛情が足りないだけでバランスがくずれて、味が壊れます。
まっさきに気づくのは自分なんですが、どこの愛情が不足なのか、該当する部分を見つけるのは難しいものです。複合のケースも多いので。
愛情が足りなくてコーヒーが美味しくない、なんて言っているのは当店の基準くらいかもしれません(笑)。
二軒のお店にいただいたエネルギーで、
今度は自分が焙煎機にギブしたことで、おいしいコーヒー豆を与えてもらえました。
世界はギフトで溢れている
そして世界はギブで成り立っている
実感しました。
自分が生まれた茨城県と、下館→筑西市に、「欲しい欲しい」と求め続けても仕方ない、
何がギブできるのだろうかと、
震災後の「いま」だから思案しています。
茨城レストラン フェリチタさん。
先日、いつも珈琲を使っていただいている茨城県水戸市の「茨城レストラン フェリチタ」さんに、初めて伺うことができました。
まず目をひく外装と、中に入ってますますそのセンスとこだわりに圧倒されました。
デザイナーさんと相談しながら自分達で愛情をかけた店内は、とても居心地が良く、窓から見える田園風景にも癒されます。
今現在カフェタイムはお休みですが、急にご挨拶に伺った自分達をオーナーシェフご夫妻が快く通してくださいました。
色鮮やかで繊細なスイーツとコーヒーをいただきながらお話しさせていただき、ジャンルにとらわれない「茨城レストラン」というお店への想いなどを伺い、たくさんの刺激をいただきました。
いつも思うことですが、お店で使っていただくことは本当に嬉しく、また責任も感じ、気に入って使ってくださっている方のためにも、ますます美味しいコーヒーをお届けしなくては!と、強く思います。
フェリチタの高橋さんご夫妻、本当にありがとうございました!
そして…。
フェリチタさんでは、当店でもお世話になっています大畑さんの「福まろしいたけ」を使ったお料理もいただけます。
ひとつの出会いがまた次につながって…。
そんなひとつひとつに感謝した時間でした。