♪ 近況&インフォメーション ♪
2011 / 04 / 29
捧げる気持ちで。
福島や宮城の漁師の方や農家の方の悲痛な叫びを画面越しに見ていると、
自分達の置かれている境遇の幸せに気がつきます。
個人的に義捐金や寄付などしてきましたが、知人も数名いることもあり、どうしてもこころがそちらに向いてしまいます。
クチブエトコーヒー♪号でコーヒーを出しにいきたい気持ちも震災後、何度かおこりかけましたが、自分達のような軽の小さな車でお渡しできる数も限られるし…など、いろいろなことを考えて時間が経ってしまいました。
実は最近、お客様とのやりとりで通常は考えられないことを言ってしまいました。
本当に怒り一色になりました。
昨日今日、自分の焼いた珈琲豆を深夜何時間もハンドピックしているときに、こころの中で次のように思いました。
自分は、やっとこんな高品質なコーヒーを焙煎している。
焙煎機をはじめて触った10年前には想像できなかったレベルにいて。
みながやっている味作りではなく、時間のかかるやり方で、『機械じゃなくてやっぱり、腕次第だ』と心底思えるようになって…
むかし、自分がうまいなぁと思っていたコーヒー屋さんの豆でコーヒーをいれても、感動がなくなったプロフェッショナルの焙煎人がいまここにいて、
本当にこんなに美味しい珈琲豆はこのあたりにはない、とプロとして断言できるレベルになりました。
と、同時にそれをもっと地元のひとたちに「そういう味作り」の凄さを1%くらいも理解してもらえなかったことを本当に悔いています。
休みの日になると周りや、時には遠方から数時間かけて通ってくださるありがたいお客様がいる一方、すっきりしていて、冷めても全く雑味が出ないこころのこもった焙煎豆というものを、単なる繁用品と値段ででしか比べられないお客様の何割かでもこちらに気づいてもらえなかった自分の人間性に不甲斐ない気持ちでいっぱいです。
本当のことを言いますと、この10年間で心の底から感服した珈琲豆は、自分達の焙煎した豆を除けば、一軒しかありません。
6年前くらいに、高速で6時間かけていった東北のお店です。
いま、被災して移転のために準備なさっているようです。
なぜか、その格の違うコーヒーをこのあたり(栃木・茨城)では見たことがありません。そのお店は業務用に販売していないからなのかもしれません。
雑誌でとりあげられている幾多の「つくられた」有名店のコーヒー豆にピンと来たことはなかった自分ですが、そのコーヒー屋さんは心底惚れ、尊敬しています。あんな風になろうと、ずっと思っています。東京にいたときも大阪に行ったときもあんなコーヒーを飲んだことはありませんでした。
明日、益子町のPANEMさんの工房で、おそらく北関東でトップのコーヒー(のひとつ)を皆様にお飲みいただけると思います。
ブラジルのカップオブエクセレンスはお店で提供する際は一杯700円を血迷って500円で販売させていただきます。(ただしマシンドリップです)
フレンチローストのマンデリンブルーバタックも自分がお店をはじめて扱ったマンデリンでもっとも高品質の最高級のマンデリンです。(こちらは豆販売のみですが)
いつも筑西市でこんなものすごい珈琲豆を販売し、ご提供してきたのに、
…
単なる喫茶店のような、なんでもないお店にしか見えない人たちがたくさんいると思うと、ハンドピックしていて泣けてきました。
不徳の致すところと言ってしまったらそれまでですが、
それで済ますにはあまりに納得できない、釈然としないことが、ときおり起こります。
あるとき、「お前の曽祖父は飲食店をやっていたんだ」と、岩槻市に住んでいる叔父さんにお店に来たときに聞いて、びっくりしました。
嘘か誠かわかりませんが、羽黒坂の途中(?)で蕎麦や?・うどんや?をやっていたとか。(それとも別のものを扱っていたのか)
ただ、「客と喧嘩ばっかりしてて、ぜんぜんだめだった」と叔父さんは笑いながら話してくれましたが、
うーん、オレは笑えないよ、と冷や冷やしてました。
温度が下がってきた時に少しでも雑味があったり、おいしくない味の要素があると、ばってんになってしまう自分のルールのなかで、それは人の焙煎したものだけでなく自分の焙煎したものについても、当然適用して判断しているのだから、そこらの自画自賛のひとたちよりは客観的だと思います。
どれだけ高い豆を捨ててきたことか…
その御眼鏡にかなう自分の焼いた珈琲豆の真意をどうして理解しようとしてくれないのか、という怒りの気持ちです。ここまで命を削って、人格を削って、身体張ってやってきた「澄んだ味」を作る道が見えないのかなぁと。
修行僧のように道として焙煎珈琲豆を追求している自分だから、唯一尊敬する被災したコーヒー屋さんがお店をできないでいる苦しみがほんの少しでもわかる気がします。
だから、
筑西市に、
筑西市の自分達のお店を好意的に理解してくれたお客様に、
いまのこの悔しい気持ちややるせない気持ち、もどかしい無力感を何とか昇華させて、
捧げる気持ちで、
移動コーヒースタンドでコーヒーをご提供に伺いたいと決心しました。
近いうちに筑西市内で伺うイベントをお知らせしたいと思います。
(出来れば嬉しいです)
イベントだけでなく、旧市街にもコーヒーを提供に行けたらと考えています。
まったくいままでお会いすることのなかった方たちにもお会いするかもしれません。
たぶん、初体験になるでしょう。
命をかけてやっているコーヒーなんてみなさん今まで飲んだことはないと思います。
自分達の置かれている境遇の幸せに気がつきます。
個人的に義捐金や寄付などしてきましたが、知人も数名いることもあり、どうしてもこころがそちらに向いてしまいます。
クチブエトコーヒー♪号でコーヒーを出しにいきたい気持ちも震災後、何度かおこりかけましたが、自分達のような軽の小さな車でお渡しできる数も限られるし…など、いろいろなことを考えて時間が経ってしまいました。
実は最近、お客様とのやりとりで通常は考えられないことを言ってしまいました。
本当に怒り一色になりました。
昨日今日、自分の焼いた珈琲豆を深夜何時間もハンドピックしているときに、こころの中で次のように思いました。
自分は、やっとこんな高品質なコーヒーを焙煎している。
焙煎機をはじめて触った10年前には想像できなかったレベルにいて。
みながやっている味作りではなく、時間のかかるやり方で、『機械じゃなくてやっぱり、腕次第だ』と心底思えるようになって…
むかし、自分がうまいなぁと思っていたコーヒー屋さんの豆でコーヒーをいれても、感動がなくなったプロフェッショナルの焙煎人がいまここにいて、
本当にこんなに美味しい珈琲豆はこのあたりにはない、とプロとして断言できるレベルになりました。
と、同時にそれをもっと地元のひとたちに「そういう味作り」の凄さを1%くらいも理解してもらえなかったことを本当に悔いています。
休みの日になると周りや、時には遠方から数時間かけて通ってくださるありがたいお客様がいる一方、すっきりしていて、冷めても全く雑味が出ないこころのこもった焙煎豆というものを、単なる繁用品と値段ででしか比べられないお客様の何割かでもこちらに気づいてもらえなかった自分の人間性に不甲斐ない気持ちでいっぱいです。
本当のことを言いますと、この10年間で心の底から感服した珈琲豆は、自分達の焙煎した豆を除けば、一軒しかありません。
6年前くらいに、高速で6時間かけていった東北のお店です。
いま、被災して移転のために準備なさっているようです。
なぜか、その格の違うコーヒーをこのあたり(栃木・茨城)では見たことがありません。そのお店は業務用に販売していないからなのかもしれません。
雑誌でとりあげられている幾多の「つくられた」有名店のコーヒー豆にピンと来たことはなかった自分ですが、そのコーヒー屋さんは心底惚れ、尊敬しています。あんな風になろうと、ずっと思っています。東京にいたときも大阪に行ったときもあんなコーヒーを飲んだことはありませんでした。
明日、益子町のPANEMさんの工房で、おそらく北関東でトップのコーヒー(のひとつ)を皆様にお飲みいただけると思います。
ブラジルのカップオブエクセレンスはお店で提供する際は一杯700円を血迷って500円で販売させていただきます。(ただしマシンドリップです)
フレンチローストのマンデリンブルーバタックも自分がお店をはじめて扱ったマンデリンでもっとも高品質の最高級のマンデリンです。(こちらは豆販売のみですが)
いつも筑西市でこんなものすごい珈琲豆を販売し、ご提供してきたのに、
…
単なる喫茶店のような、なんでもないお店にしか見えない人たちがたくさんいると思うと、ハンドピックしていて泣けてきました。
不徳の致すところと言ってしまったらそれまでですが、
それで済ますにはあまりに納得できない、釈然としないことが、ときおり起こります。
あるとき、「お前の曽祖父は飲食店をやっていたんだ」と、岩槻市に住んでいる叔父さんにお店に来たときに聞いて、びっくりしました。
嘘か誠かわかりませんが、羽黒坂の途中(?)で蕎麦や?・うどんや?をやっていたとか。(それとも別のものを扱っていたのか)
ただ、「客と喧嘩ばっかりしてて、ぜんぜんだめだった」と叔父さんは笑いながら話してくれましたが、
うーん、オレは笑えないよ、と冷や冷やしてました。
温度が下がってきた時に少しでも雑味があったり、おいしくない味の要素があると、ばってんになってしまう自分のルールのなかで、それは人の焙煎したものだけでなく自分の焙煎したものについても、当然適用して判断しているのだから、そこらの自画自賛のひとたちよりは客観的だと思います。
どれだけ高い豆を捨ててきたことか…
その御眼鏡にかなう自分の焼いた珈琲豆の真意をどうして理解しようとしてくれないのか、という怒りの気持ちです。ここまで命を削って、人格を削って、身体張ってやってきた「澄んだ味」を作る道が見えないのかなぁと。
修行僧のように道として焙煎珈琲豆を追求している自分だから、唯一尊敬する被災したコーヒー屋さんがお店をできないでいる苦しみがほんの少しでもわかる気がします。
だから、
筑西市に、
筑西市の自分達のお店を好意的に理解してくれたお客様に、
いまのこの悔しい気持ちややるせない気持ち、もどかしい無力感を何とか昇華させて、
捧げる気持ちで、
移動コーヒースタンドでコーヒーをご提供に伺いたいと決心しました。
近いうちに筑西市内で伺うイベントをお知らせしたいと思います。
(出来れば嬉しいです)
イベントだけでなく、旧市街にもコーヒーを提供に行けたらと考えています。
まったくいままでお会いすることのなかった方たちにもお会いするかもしれません。
たぶん、初体験になるでしょう。
命をかけてやっているコーヒーなんてみなさん今まで飲んだことはないと思います。
2011 / 04 / 28
4月29日 益子陶器市初日 イタリアパン工房PANEMさんに出店!
4月29日 益子町 イタリアパン工房PANEMさんの大谷石蔵前で、ピッツェリアが営業します!
ナポリ風のものが日本では主流ですが、北イタリア風の本格ピッツァはこちらでパオロさんの焼くピッツァしか味わうことは出来ません!
当日販売しているイタリアパンもお買い求めになられて、是非、本物のイタリアのおいしい食文化を味わっていただければと思います。
当店は、いつものように珈琲とエスプレッソのラテ、アイスコーヒー、ジュース、などの販売をさせていただきます。
珈琲豆はフレンチのマンデリンブルーバタックとブラジル・カップオブエクセレンス2010入賞ロットを販売させていただきます。
本物の超高級豆に限定させていただきました。
ピッツェリアはおそらく12時くらいにはオープンになると思います。
コーヒーはそれよりちょっと早めにご提供できるのが目標です。
陶芸の里にお越しの際は、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
2011 / 04 / 25
鉄炮塚精四朗さんのジャム、入荷しております。
鉄炮塚精四朗さんのジャム、入荷しております。
濃厚なブルーベリー、甘酸っぱい林檎、
種のプチプチも楽しいラズベリー、
ふんわり日本を感じる柚マーマレード…
限定ですのでお早めにどうぞ。
毎年待ち焦がれる草苺ジャムも、あと一ヶ月ちょっとで、
また皆様にお知らせできるかもしれません。
お楽しみに!
2011 / 04 / 24
水はいのち!
先日、4県で調査された検査で、千葉県と茨城県のなかで、母乳から放射性物質が検出されました。(調査人数は少なかったようです)
厚労省母子保健課はその値について健康への影響を心配するレベルではない、と発表していました。
しかし、やっぱり気になりますね。
食べたり飲んだりするものを少しでも安全なものにしたいと考えるのは自然なことだと思います。
お店で使っている飲料水(コップでお出しするお冷と珈琲などドリンク類に使用するものすべて)は浄水器のものです。
以前はアルカリイオン整水器でしたが、震災での原発事故以降は、浄水器のなかでは唯一放射性物質を除去できる逆浸透膜を使用しているタイプのものに変えています。
アルカリイオン水に比べると水の粘性も少なく、ちょっと味気ない感触も口の中では感じますが、確かに『何も入っていない』感じがします。
安心してお飲みいただけると思います。
2011 / 04 / 22
”ストロング“ダッチコーヒー2011
先月の地震でオージー社製の20人用ダッチコーヒーの器具が一部破損してしまいました。
とりあえずKALITAのもので抽出してみました。
お店は射光になっているので、まだ、暑さでアイスドリンクが欲しいとはなかなかなりませんが、ダッチコーヒーの原点にもどって、濃い目のちびちび味を楽しむタイプのダッチコーヒーを目指しています。
今週の土日くらいからメニューにだそうと思っています。
苦くない、酸っぱくない、冷静濃厚ダッチコーヒー。
とりあえず、一気飲み用のアイスコーヒーでないことは確かです。