Blog

2019/06/24

色留袖─そうだったのか

(画像は帯留〈セイレーン〉です)

 和の生活マガジン『花SaKU7月号』(PR現代)が発売されました。

 この4月から、白檀堂の作品を毎月「おしゃべり倶楽部」のページに載せていただいております。7月は、画像にあります帯留〈セイレーン〉を掲載していただきました。

 今月の花SaKUはフォーマル特集です。と言っても、何百万円もする着物がずらりと並べてあったり、上から目線のルールブックになっていないところが、さすが花SaKUさん。あくまでも読者目線で、礼装のTPOが表になっていたりと、迷った時のお助け感満載です。

 今回の特集の中で、私が特に興味を持ったのが「色留袖」。ミセスの第一礼装が黒留袖なのは知っていたのですが、実は色留袖の立ち位置があまりよくわかっていませんでした。まず、「留袖」というからにはミセスしか着られないのかと思っていました。振袖を購入する時に、「将来は袖を切って留袖にできますよ」と呉服屋さんに言われたという話を、友人から聞いたことがあるからです。

 でも、違ったんですね。もともと、黒留袖を着られない未婚女性のために作られたものだったんですね。今では未婚既婚どちらでも着られる利便性の高い礼装という立ち位置でしょうか。色留袖を始め、三つ紋・一つ紋の色無地や訪問着の格について、色々と学ばせていただいた特集でした。

 皆様はフォーマル着物にどんな印象を抱いていらっしゃるでしょう。私など、フォーマルという言葉だけでちょっと怖気付いてしまいます。日頃、着物をカジュアルに着ているからこそ、礼装に対して敷居の高さを感じてしまうのです。でも、それはきっと「相手に対して失礼があってはならない」という日本人特有の礼節を重んじる気持ちから来ているんでしょうね。

 カジュアルな着物はあくまでも自分のため、だからこそ楽しく自由に。その代わり、フォーマルは相手があることを忘れずに、厳かに美しく装いたいと改めて思いました。

 

 

2019/05/29

エキゾチック・キモノ展を終えて②

(写真:準備を終えて、庭を眺めてくつろぐ麻のハ堂さん)

前回ブログの続きです。今回はイベントの裏話をやはりTwitterにアップした分からまとめました。

最後に大事な告知がありますので、皆様お見逃しなく!

 

裏話①

表向きの主催者は白檀堂ですが、本当の主催は「着物で手芸部」です。1月の部活中にイベントの開催を決めました。5月を選んだのは、る壺さんの布が3月にアフリカから届くため。4月では制作が間に合わず、遅すぎれば浴衣の需要がなくなります。まさにぎりぎりの日程でした。

4-28rutusubo2.jpg

 裏話②

皆様のアイキャッチとなった広告デザイン、あれは双樹の庭さんの作品です。前日の設営を手伝ったり、特別講座でモデルを務めたのはAhliaさん。「代々木上原町案内」の下見や、イベント当日のフロアマネージャーはかなさん。全員「着物で手芸部」のメンバーです。皆で協力し合うことで、エキゾチック・キモノ展をようやく実現することができました。

エキゾ展レポ1.jpg

(写真:お客様に着物をお見せするフロアマネージャーのかなさん)

 裏話③

講師を務めた晴川穂浪先生とは前日に念入りな打合せ。先生のプロフェッショナルなお仕事ぶりに、ますますホナミストになりました❤麻のハ堂さんは当日の朝一番に会場入りして、ファンタジックな空間を作ってくださいました❣イベントに魔法をかけて下さったお二人です。

エキゾ展レポ6.jpg

(写真:前日打合せの時の穂浪先生)

 裏話④

イベントが終わったばかりだというのに、「着物で手芸部」はもう次回イベントに向けて動き出しています。そう、次のイベント日が、実はもう決まっているのです。この秋に予定しているのは、今回とは全く違う切り口のイベントです。エキゾチックではありません。令和元年の秋にふさわしいイベントを、「着物で手芸部」とゲスト講師・作家と共にお届けしますので、皆様どうぞお楽しみに!

日時:11月3日(日)11:00~18:00

場所:白檀堂(東京 代々木上原)

2019/05/24

エキゾチック・キモノ展を終えて①

 白檀堂にとって、初めての主催となったエキゾチック・キモノ展。と言っても、本当の主催は白檀堂ではなく、手芸好きが集まった「着物で手芸部」でした。このプロジェクトは、1月の手芸部の日に「一つのアイディア」として始まり、5月12日にイベントとして実現するに至ったのです。

 その間に、着付け師の晴川穂浪先生や麻のハ堂さんという強力な助っ人を得て、漠然としたイメージでしかなかったものが、きちんとした形になっていきました。

 それでも、実際にイベントの日を迎えるまで、私はお客様が来てくださるか、楽しんで頂けるか、半信半疑でした。なにしろ、こうした企画をやるのは初めてなので、途中で何度も迷い、心くじけそうになったこともありました。そんな時は手芸部のメンバーに来てもらい、一緒に食事をして悩みを聞いてもらいました。

 いざ、ふたを開けてみると、私が想定していた以上のお客様が足を運んでくださいました。あまりにも込み合っていて、ゆっくりできなかったお客様もあったでしょう。その点は、今私が一番反省しているところです。

 なお、ここからはTwitterにあげたお客様レポを3つ紹介いたします。日頃Twitterはやっていらっしゃらない方も、当日のイベントの様子をご確認いただけます。

 

レポ①

イベント日最初のお客様は開店前にご到着なさいました。ご本人はフィライングと言ってらっしゃいましたが、そのくらいの意気込みで来てくださったということです。そして、この日のために前々からご準備なさったであろうコーデは、まさにエキゾチック!このお客様以外にもテーマに寄せてくださった方が何人もいらっしゃいました。もちろん、現地調達もありがたかった!全員参加型のイベントを、皆様が盛り上げて下さいました。

エキゾ展レポ2.jpg

レポ②

イベントの良さは試着ができることです。お客様によっては何枚も試着され、お気に入りの一枚を連れて帰られました。一見コンサバな方も、色鮮やかな半幅帯を次々と着物に当てて購入なさいました。そのご様子を、他のお客様方が目をキラキラさせて見ていらっしゃったのがとても印象的でした。

麻のハ堂さん画像2.jpg

レポ③

晴川穂浪先生の特別講座「エキゾチック・スタイリング入門」は、予約の時からお客様のワクワク感が伝わって参りました。これはきっといい講座になる、と直感しました。会場の熱気というものは、お客様一人一人が持っていらっしゃる期待感で醸成されます。その期待にしっかりと応える穂浪先生の座学、置きコーデ、モデルを使った変身コーデ。先生の熱演も素晴らしかった。実際、この日の和室はもの凄い熱量で──すみません、エアコン強くしすぎました(汗)   ……つづく

ふみさん画像エキゾ4.JPG

2019/03/24

毎月登場いたします!

 3月20日発売の和の生活マガジン『花SaKU4月号』から、毎月1作(小さいものは2作)白檀堂の作品が掲載されます。

 掲載場所は「おしゃべり倶楽部」という読者の皆様の感想ページ。そのページを、一年間飾るお仕事を頂きました。初回の4月号には、羽織紐〈あけぼの〉を載せていただいております。

 そもそもこの〈あけぼの〉という作品は、4月号の誌面を飾るために制作致しました。編集部の担当者様から、「春らしい羽織紐を」というリクエストをいただき、秘蔵しておいたジェイドのビーズと、マーブル模様のチェコビーズをまずは並べてみました。この二つのビーズ、買ったところも素材もまるで違うのに、まるで最初からセットで売られていたような、不思議な親和性があるのです。

 ただ、この二種類を一列に並べただけでは、あまりにシンプル過ぎてつまりません。なにより、春の華やぎが足りません。そこで、チェリークォーツと桜色のデリカビーズを加えて、はっと目を引く華やかさと軽やかなリズムを持たせました。

 イメージは、ほのぼのと明けゆく春の朝、山のまだ浅い緑と薄紅の花とが、紗のような靄の中で混然一体となる様子です。

 この羽織紐なら、読者ページを見てくださる方々に、春をお届けできるのでは──と思って制作しました。雑誌のお仕事では、読者の皆様に喜んでいただくことが、なによりも大切です。いつもなにげなく見ていたページに目を留めていただき、ふと季節を感じていただけるような、そんな作品を『花SaKU』を愛する皆様のために一年間制作していきたいと思います。

 

2019/01/22

まさか!まさか!の表紙でした‼

 まさか!まさか!の表紙でした‼

 『花SaKU2月号」が送られてきた時の驚き!そして、喜び──

 自分の作品が雑誌の表紙を飾るなど夢にも思っていなかったので、袋から取り出した瞬間、目が通常の10倍くらい大きくなってしまいました!

 使われたのは、濃紫のヴェネツィアガラスを用いた羽織紐〈菫─すみれ─〉。白檀堂の作品の中でも特に人気のある一本です。表紙のモデルは宝塚出身の日本舞踊家尾上五月さんですが、そのきりっとした羽織姿は、まさに寒風の中で一輪咲くスミレのようです。(ここでようやく、なぜ尾上さんの胸元に〈菫〉が使われているかに気付く。スミレの花~咲く~ころ~♪)

 羽織特集には他にも白檀堂の羽織紐5本──トロイ、白夜月、ドルチェ、菫、海路が掲載されています。どれも、着物や羽織と素敵にコーディネイトされ、作り手としてはただもう嬉しく言葉もないほどです。

 『街で見かけた羽織&コート美人』のコーナーは、一読者として大変興味深く読みました。お嫁入りの時に持ってきた着物を道行コートに仕立て直したり、羽織の染め抜き紋を、瓢箪のアップリケで隠したり、みなさんすごく工夫してお召しになっていらっしゃるんだなあと、感心することしきりでした。

 中で、私のお気に入りは畳むとA4サイズになる真っ赤なコート。冬場は地味なコート姿が多いので、こういうパッと明るい色のコートは目にも楽しいです。

 あと、いつもながら花SaKUさんのキャッチコピーが素晴らしかった。

 ──花を纏うか、彩(いろ)を羽織るか──

 リズムがいいので、何度も声に出して読みたくなりますよね? こういう言葉選びの妙が、読者や私のような作り手の心をしっかり掴むのだと思います。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...