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2017/11/15
1000メートルの散歩道
"1000メートルの散歩道"のキャッチフレーズでおなじみの 船場センタービルには、アパレルの卸売業をしておられるお店もたくさんあります。インターネットの普及で商品の流通が劇的に変わったとはいえ、商品としての<洋服>を直接ご覧になられたい小売業のオーナー様はたくさん来られるようで、月初めの大売り出しの最中には、館内の駐車場がいっぱいになります。
ところで、かれこれ20年前、私は仕事との兼ね合もあり、以前より興味のあった"色彩検定"の勉強を致しました。
文部省認定のテキストや検定対策の問題集を用意し勉強を始めてみると、感覚でとらえていた<配色>がとても理論的であった事に気付きました。そして、何よりびっくりした事は、<色の流行>には<しかけ>があるという事でした。国際流行色委員会で選ばれたファッション用に用いる色は、流行色情報として世界中に発信され、糸を作っている工場、デザイナー、縫製工場など、様々な段階を踏まえながら、トレンドをが形成されていく事にダイナミックな仕組みを感じるとともに、船場のアパレルの卸売業のお店のディスプレイの様に合点を得ました。
数多くある 船場センタービルの卸売業のお店のディスプレイの様子は、感情をイメージ化しているデパートのショーウィンドウのディスプレイや郊外型のショッピングモールのディスプレイとかなり違っています。商品としての洋服の多くは、素材ごと、サイズごと、デザインや色彩ごとに機能的に分けられ、少しの時間で効率よくお仕入れしたい小売業のオーナー様方の為に、これからのデザインのトレンドや流行色が即座にわかりように ディスプレイされているのです。
色彩の勉強をするようになって以降、私は船場センタービルを歩く時、これからの洋服のデザインのトレンドや流行色を、多くのアパレルの卸売をされているお店のディスプレイから感じ取るようにしています。
"1000メートルの散歩道"である船場センタービルの歩き方は 、お一人お一人異られると思いますが、いち早いトレンドを体感しながら歩いてみて頂いては、いかがでしょうか。
尚、上記掲載写真は 2017年 秋冬トレンドカラーとして 日本流行色協会が発表しているホームページより転用致しました。