2019/9/22のイベント 講演会「スペイン帝国の歴史から見たジュエリー」

2019/9/22(日)

講演会「スペイン帝国の歴史から見たジュエリー」


スペインや中南米の様々な文化を毎回楽しくご紹介している講演会。

前回好評だった「チョコレートを飲む文化」に続き、
今回は京都外国語大学スペイン語学科教授・立岩礼子先生に、
「スペイン帝国の歴史から見たジュエリー」をお話して頂きました。


講演では、スペイン帝国にまつわる宝石について2つのテーマがあり、
1つめはスペイン帝国を打ち立てたハプスブルク家に伝わる
大粒のブルーダイヤと真珠についてのお話でした。

これはフェリペ皇太子がメアリーⅠ世に贈ったもので、
彼女が1554年の結婚式で首飾りとして身に付けていたことが、
肖像画からわかります。
その後、この宝石がどのような運命をたどったのかを、
ハプスブルク家の肖像画をたどりながら見て行きました。

当初組み合わされて首飾りにされていたEl estanque(ブルーダイヤ)と
La perla peregrino(真珠)は、2つに分けられてそれぞれ加工され、
ブローチになったり、帽子飾りになったり、帯(サッシュ)飾りに
なったり・・・。

世界史の教科書で見た事のある肖像画の中に、
クイズ感覚でジュエリーを探すのはとても面白く、
西洋の肖像画を見る目が少し変わりそうです。

お話し頂いた内容も肖像画の描き方(手法)から当時の生活習慣、時代による
モードの変遷に至るまで多岐に渡り、世界を席巻した
スペイン帝国の歴史に思いを馳せました。


2つめは、南米ベネズエラのエメラルドについてです。
スペイン帝国が南米を支配下に置いて以降、
ベネズエラやコロンビアのエメラルド、メキシコやペルーの金、
ブラジルのダイヤ、キューバの真珠などがカナリヤ諸島に集められ、
加工を施されるなどして、スペインだけでなく他のヨーロッパ諸国へも
届けられていたとのことでした。

カナリヤ諸島のエメラルド博物館に所蔵されているボゴダのイエズス会の
「聖体顕示台」には、総数1759個の宝石類と9kgもの18金が使われており、
今も眩く輝いています。

また、多くの人々が新大陸を目指した理由は、金だけでなく天然真珠も
求めてのことであったという説も興味深いものでした。

そして講演の後は、会場であるパエジャレストラン「バラッカ」オーナーシェフ・
木下氏の軽妙なトークと共に出されるタパスの数々に舌鼓を打ち、
満腹の後はビンゴ大会でした。

法人会員である(株)Magic Wands提供の景品に一喜一憂する参加者でしたが、
最後にはもれなく全員に景品が行き渡り、笑顔の輪が広がりました。






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イベントデータ

講演会「スペイン帝国の歴史から見たジュエリー」


日程  2019年9月22日(日)

場所  パエジャレストラン バラッカ   

京都市中京区中京区柳八幡町78
075-256-8731
(アクセス)




主催  京都スペイン文化協会





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