【読物】 老舗・きもの攸まるささんの何がすごいのか。

和装は高価。そんな風に思っていらっしゃいませんか?私は思っていました。

 

 

 

反物は美術品のように美しいけれど、店頭に立つだけで売りつけられるものだと

 

警戒していました。実際、そんな経験をたくさんしてきましたよ。

 

 

 

けれど、当たり前のことだけれど、お店は選ぶべきものなんですよね。

 

 

 

仕事だからではなく、着物が好きで反物が好きで、だから職人さんたちが大切で、

 

というお店も存在するんです。

 

 

 

 

 

行ってみて下さい。

 

和服に対する今までのイメージがひっくり返ることでしょう。

 

概念ごと変えられることでしょう。

 

 

 

 

 

職人さんたちを愛したお店には、職人さんたちが選び抜いた在庫が並びます。

 

必死で売らなくてはならないような理由が無いのです。

 

 

 

 

 

私がすっかりそのお店の魅力に打たれることになった「着物のまるさ」さん。

 

 

 

そこには、職人さんたち(含 人間国宝)から愛されて特別に作られた品々なんかもあったりします。

 

世にも貴重なものですから、市場に出せば天井知らずのお値段でしょうに、

 

 

 

 

 

「非売品。コレクションなの。

 

 職人さんたちが特別に作って下さったものだから。」

 

 

 

 

 

とお売りにならず、ただただ私たちにその反物を「良い機会だし」

 

目を細めて見せて下さる圧倒的な愛情を持たれているのです。

 

 

 

 

 

和装がどんなに工夫の結晶で、思いやりの集大成かということを教えて下さいます。

 

そして、「こうして伝えるのが仕事!お話しするのが仕事!」とおっしゃいます。

 

 

 

 

 

・・・・「あの、これは売って頂けるんでしょうか?」

 

と質問してましたよ。私の友人は。

 

全く営業をなさらなかったからです。(笑)

 

 

 

(左の【1】【2】【3】【4】【5】 、是非お読みになって頂きたいです!)

 

 

 

 

 

 

 

この、日本の伝統を本当に美しい想いで伝えて下さっていた老舗が、

 

健康上のご事情でお店を閉められます。

 

 

 

閉店の前に一人でも多くの方に、良心的な老舗ならではの深い知識

 

素晴らしい反物コレクションの数々に触れられる貴重な機会になれば!

 

いても立ってもいられずに、橋渡しのためのHPを立ち上げました。

 

 

 

 

 

 人間国宝の手による作品を、ご本人の遺志によって決して値上げなさらず、

 

 私の感覚では全く信じられないお値段で店頭に並べていらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 100円玉サイズのスペースに、1000の穴を穿つ職人さんの練習紙。

 

 昭和天皇がご見学なさった時に、手に取られたという人間国宝の道具たち。

 

 川端康成がノーベル文学賞受賞の際に、知己への贈呈本の特別装丁に使った反物。

 

 香淳皇后(昭和天皇の皇后様)が愛された反物。

 

 

 

 

 

 博物館でも目にすることが出来ないものなのではないでしょうか。

 

 

 

  

 

 

 

 一言で言ってしまえば、愛情がたっぷりなのだ、と思っています。

 

 

着物が大好きで、着物に囲まれて育ち、着物についてとことん勉強され

問屋さんが全て言い値を受けるほどの目利きとなってなお、

職人さんを懸命に理解され、取引先も、もちろんお客さんも大事になさっています。

 

 

 

ご自身の理解を深めることと、お客さんにもっと着物に親しみをもってもらえるよう

勉強会や見学会、講演会などを数多く催されてきました。

 

 

 

私は参加出来なかったのですが、先日開催された人間国宝 中村勇二郎さん

型を染めた江戸小紋の染め師の方のお話が、実質的に最後の講演になりました。

 

 

 

 

私のような新参者には、まず着られるように、次に綺麗に着られるように

崩れたら直せるように、一つ一つ繰り返し丁寧に教えて下さいます。

 

 

着物が好きで着こなしている方には、更に楽しめるようにお話しされてます。

 

 

ご夫婦ともご自身には厳しいけど、他のどちらを向いても優しくて熱いのです。

 

 



『【2】 きもの攸まるささんのコレクション』に行く



 

【着物のまるささんです】

 


着物のまるささん ご主人